基本機能の調整とセッティング方法
STEP 3
基本の調整
ドローンレーサーは精密機械です。衝撃や経年劣化で機体にクセがついたり、不具合が出ることがあります。おかしいなと感じた時は「BASIC」タブで調整してみましょう。
※調整中にプロペラが回転することがありますので、安全な場所で調整をしてください。
※セッティングマネージャーを使う際には、最初にファームウェアをアップデートしてください。
PART 1
“BASIC”タブで機体の基本的な調整をしましょう
初期状態は①「BASIC」タブにある基本的な機体調整機能のみを使用できます。
購入後にユーザー登録をすることで、パイロットに合わせた特性に機体を調整できる「SETTING」タブが解放されるだけでなく、ファームウェアアップデートなどのサポート情報をメールで受け取ることができます。
機体が特定方向に流される時は?
外乱が無いにもかかわらず前後左右のどちらか一方に機体が流される場合は、水平補正を行います。
水平な地面にドローンレーサーを置き、キャリブレーション項目にあるスタートボタン②を押して水平を機体に記憶させます。
特定方向に回ってしまう場合は?
4つのモーターが垂直に取り付けられているにもかかわらず、離陸後に機体がどちらかに回転する場合に調整します。
項目にある矢印のうち、機体が回ってしまう方向とは反対方向の矢印をクリック(タップ)して、静止状態に調整します。
変更後、再度飛行して設定を確認してください。
★送信機のステアリングトリムとの違い★
送信機のステアリングトリムは、ロール方向(左右の傾き)の調整をしています。
このADJUSTMENT機能は、ヨー方向(回転方向)の調整を行います。
機体の高度調整が安定しない時
飛行中の高度が安定しない時、スムーズに離陸や下降できない時は、ソナーのキャリブレーションを行います。
機体下部に装備されるソナーを、壁などが無い空中に向け、そのまま保持します。スタートボタン④をクリックしLEDが紫色に点滅して、次に黄色の点滅に変わるまで姿勢を保ちます。
飛行前に機体の動作確認をしたい
このモードは送信機を使って調整します。送信機のスイッチを入れ、モードを「ON」にしてから「DISCONNECT」ボタンをクリックします。USBケーブルを外して、送信機にてモーターの安全装置を解除すると各動作のチェックが行えます。(※この時モーターが回転するので気をつけてください。)
このモードが「ON」の間は、機体を離陸させることなくモーターとプロペラの回転方向、ギヤのバックラッシュ、ジャイロセンサーの動作をチェックできます。
回転部分の確認は、スロットルとステアリングを操作して動作を確認してください。
また送信機に触らず機体を傾けることで、ジャイロセンサーが正常に動作しているかを確認できます。
各動作のチェックを終えたら送信機にてモーターの安全装置を設定してください。USBケーブルを繋いで「CONNECT」ボタンをクリックし、モードを「OFF」にしてください。
※調整後は必ずモードを「OFF」にしてください。
機体に最新の制御を導入する
機体の制御を改良するソフトウェアが更新されたときには、「UPDATE」ボタンが有効になります。
アップデートを開始したら、完了するまで絶対に電源をOFFにしたりUSBケーブルを抜かないでください。
詳細なアップデート手順は「STEP5」で解説します。
STEP 4
セッティング
機体を調整して特性を変更することをセッティングといいます。飛行場所やパイロットの特性に合わせてパラメーターを変更し、飛ばしやすい機体に調整しましょう。
※飛行する場所や機体のセッティング、状態によって、全てのセッティングパラメータで飛行が可能というわけではありません。組み合わせによっては飛行できないセッティングが可能ですのでご注意下さい。
PART 1
“セッティング”タブで調整項目が表示されます ― ① ①「SETTING」タブをクリックし、調整を始めましょう。
次に②「PRESETS」の選択肢、「Beginner Setting」と「Intermediate Setting」のそれぞれの基本セッティングからお好みの設定を選び、続いて自分に合わせたセッティングパラメータへ変更していきましょう。
PART 2
「Intermediate Setting」機体の細かな動きを定義します外乱時の安定性を高めたい
機体が風などの外乱を受けた際、姿勢を維持しようと粘る動きの強さを決定します。
直線スピードを重視したい
ピッチ角を大きくすると直線スピードが増しますが、一方で機体の安定感は損なわれます。コースに合わせて調整しましょう。
俊敏にコーナーをターンさせたい
ロールレベルを上げると旋回時に機体がバンクして、より俊敏にターンをクリアできます。バンクさせすぎると高度が落ちるので、操作に繊細さが要求されます。
回頭性をアップさせたい
ステアリングを切った時の、回頭の反応速度を調整します。回頭性を上げていくと、より正確な操作が必要になります。
セッティングを機体に送信
設定を変更したら、機体に反映させるために「機体に送信」ボタンを押しましょう。
セッティング内容を保存したい
名前をつけて自分のセッティングを保存できます。※Android端末は名前をつけられません。
保存したセッティングを呼び出したい
「LOAD」ボタンで、保存したセッティングがロードされます。