コントローラーがワイヤレスになった瞬間、ドライバーは自由になれる。ケーブルに縛られない軽快なドライビングスタイルは、必ずタイムに反映される。「KSD-01」はそれだけにとどまらない。多彩な実戦的付加機能をスロットル&ブレーキに投入し、スロットカーコントローラーが誕生した。たとえば、マグネットダウンフォースを効かせたセッティングのままトリガーフリーにすると、予期せぬ急制動に戸惑うことがある。そんな時、空走状態を再現できるパーシャルスロットルが自動適用されるなら、よりリズムに乗った走りが可能となるはず。そんな実戦的発想に基づくレーシーな機能を満載したワイヤレスデジタルコントローラー、それが「KSD-01」なのだ。デジタルならではの定量・定数的セッティングが、かつてない使い勝手を実現。コントローラーを変えるだけで体感できる劇的進化。その威力を、ぜひアナタのマシンで試してほしい!
2.4GHzワイヤレス&デジタルセッティング機能。
●過酷な電波環境のRCカーレースで培った安心の2.4GHzシステム。
●ワイヤレスだから、レーンが変ってもベストな立ち位置と姿勢でドライブ可能。
●様々なセッティング項目を定量・定数的に設定可能。
●トリガー操作に対するモーター出力特性を可変可能な「アクセル調整」。
●トリガーフリー時の電磁ブレーキング量を可変可能な「ブレーキ調整」。
●パワーの立ち上がり特性を可変可能な「パンチ調整」。
●マシンやコースごとにプリセットしたデータを即時呼び出し可能。
●多彩な組合わせのデータを記憶できる、ゆとりの50バンクメモリーを実装。
●ビープ音、タイマー、コース端子の+/-反転等々がセットできる「システム機能」。
●スタートまで未通電のコースでも待機状態をキープできる「電源供給電池ボックス」を付属。
●簡単ペアリングで、レシーバー、コントローラーの自由な組合せが可能。
●一体化電池ボックスによる握りやすいナローグリップデザイン。
●視認性に優れた高輝度液晶ディスプレイ。
●オプションで“Dslot43”用コースにも対応。
●オプションの変換コネクターにより、様々なコースに接続可能。
●逆接保護回路を装備。
●誤操作を防止するグリップボトムへの電源スイッチ配置。
●単4アルカリ乾電池4本使用の省エネ設計。
●持ち重りにも配慮した絶妙の重心設定と軽量設計により、耐久レースでも実力発揮。
<標準セット内容>
●本体
●レシーバーユニット
●電源供給電池ボックス
<テクニカルデータ>
●コントローラー/128(W)×165(H)×38.5(D)mm・約170g
●レシーバー/90(W)×26(H)×39(D)(端子含む)・約46g
●レシーバープラグピッチ/15mm(3極)
●コントローラー電源/単4アルカリ乾電池4本(別売)
●データ表示/13×29mm高輝度液晶ディスプレイ
トリガーを操作するときの初期領域をスキップすることで立ち上がりパワーの反応をクイックにします。
設定範囲:0〜80%(初期設定:0)
最高速の調整とトリガーの操作領域でのスロットルハイポイント位置調整が可能です。
1)最高速設定範囲:20〜100%(初期設定:100)
2)ハイポイント設定範囲:100〜500%
この領域を調整することでアクセルオフ時のブレーキの効き具合を調整します。
設定範囲:0〜100%(初期設定:50)
無線でのコントロールを可能にしたことは非常に画期的だと思う。
操縦位置を自由に移動できるから、これまで走らせてきたコースでも見え方が一変して、まったく別のレイアウトとして1から攻略できる。いつも走っているコースが新鮮に見え、ブレーキポイントも変わってくるだろう。
営業サーキットで、みんながこれまでと違ったポジションで操縦することになれば、そのコースの初心者・中級者と、すでに走りこんでいる上級者との横一線の攻略がスタートすることになる。言い換えると、ベテランが素人に戻り、常連が常連でなくなる、ということ。実際にサーキットで普及しだしたら、面白いだろうね。
それに、丹精込めて作り込んだ自分のマシンの走りを、これまでとは別の場所や角度で操縦しながら眺められるのもいいね。
性能に関しては、有線コントローラーに慣れ親しんできた人たちには、ケーブルがないことが導入時の心理的な壁になるかもしれないが、実際に走ってみたところレスポンスやタイムラグに関して不安を感じることはなかった。
50通りのセッティングメモリーも、優れモノだね。コースやマシンに合わせて、走り比べながらセッティングが試せるわけだ。頭で覚えておけるセッティングは、6通りくらいが限界だろうけど、これなら最大50通りの中からすぐに呼び出せる。設定の変更も、機械式ダイヤルでなく、ボタンを押すデジタル式だから再現性が高く安心感があるね。
さまざまな点で、スロットカーファンに新たな楽しみを提案してくれる、大きな可能性を持ったコントローラーだと思う。
BANPRO 伴野正之氏
http://www.banproject.com/
神奈川県大和市のスポーツ&レジャー施設「ビッグバン」内のスロットカーサーキットは、高速バンクとS字が特徴的なロングコース(8レーン / ウッド / 全長約33.5m)と、ノーマグネットマシン専用のショートコース(4 レーン/ プラスチック / 全長約20m)というまったく異なる走りが要求されるふたつのコースを備えている。2013年5月、“KSD-01”オーナーが多いこちらでナマの声を聞いた。
Aさん:率直な感想は、「少々値は張るがモノはいい」。購入後、フリー走行でもレースでも使用しているが満足度が高く、グリップテープを巻いたりステッカーを貼ったりして愛着も湧いてきた。スピードを追求することよりも、“ノーマグ”で実車ライクな挙動を楽しむことが好きなので、セッティングの微調整が確実に走りに反映される点が素晴らしいね。コレを使えばアナログコントローラーではできない走りが可能になり、操縦する楽しさも広がる。
Bさん:1/43スケールのスロットカーを開発している京商が、汎用性ある“デジコン”を作ったことはうれしいニュース。デジコンはこれまでに何台も使ってきたので、KSD-01も噂を聞いてから楽しみにしていたが、完成度が高かったので首を長くして待ったかいがあったよ。セッティングのメモリー機能が重宝していて、あらかじめ5通りくらいを設定しておきつつ、マシンとサーキットに合わせてその都度微調整していく、という使い方をしている。
Cさん:何年も通ってきたコースが、KSD-01を使うことでこれまでとはまったく違う視点からまるで別のコースとして走れるのは画期的。初めて触ったときにいつもの操縦位置から離れた瞬間、「こりゃ楽しい!」と思ったよ。コーナーの脇に立ってみたり、時にはソファに座ってくつろぎながらでも操縦できるからね。持っているマシンの台数が多いし、マグあり/ノーマグ のどちらも走らせるので、セッティングとメモリー機能もフル活用しているよ。