2013 KYOSHO MASTERS in JAPAN |
去る7月20日(土)、21日(日)にかけて、昨年に引き続き、三重県松坂市の「RC LAND23」で京商マスターズが開催された。本年度で10年目を迎えるこの大会は、インファーノ・マイスター達と京商ワークスが集う“真夏の祭典”だ。
今回も日本全国津々浦々の“インファーノ使い”の皆様を始め、新たにご参加頂いた選手の皆様、会場をご提供いただきましたRC LAND23の太田ファミリーへ、また、ご協賛頂きました、双葉電子工業株式会社、三和電子機器株式会社、近藤科学株式会社様、日本遠隔制御株式会社様、小川精機様、さらには、今回、エナジードリンクをご提供頂いた「レッドブル」様へ、厚く御礼申し上げます。
20日(土)夜、第10回目の開催記念として、久しぶりに懇親会を開催し、インファーノという“共通の趣味を酒の肴”に大いに会話を弾ませました。そして、松坂市 市長「山中 光茂様」にご来賓としてお越しいただき、応援のお言葉を頂戴致しました。重ねて御礼申し上げます。
今回も開催クラスは、スポーツクラス、エキスパートクラス、インビテーションクラスに加え、インファーノVEの電動クラスが開催。また、先の6月に開催された京商マスターズのルーツの国、フランスから遥々海を超え、若干11歳のLewis Jones (ルイス ジョーンズ:England)君と、こちらも10歳のJessica Palsson (ジェシカ パーソン:Sweden)ちゃんが、お父さんと一緒に来日。2人のその可愛さとは裏腹に、何としっかりとエキスパートクラスから、インビテーションクラスへ勝ち上がりを決めた、超エキスパートドライバーでした。ヨーロッパの風土には、改めて、親子でRCを楽しむ土壌が育まれているのだと感じた瞬間でしたね。それぞれのクラスで、練習をいっぱい積んだドライバーの勝利や、上手く波に乗り切れなかったという思いの方も、もしかしたらいらっしゃるかも?そして、インビテーションでは、高城選手を結果抑えた、ベテランの域に達している田中選手の走りも、どれもこれも見応えがある内容だったと思います。
2日間、天候にも恵まれ、埃まみれになりながらも、いつも笑顔で遊び疲れたた大人達の満足感は、そう明日への活力になったに違いなく、京商スタッフ一同、また来年も皆様のご参加を心よりお待ちしています。
パーソン親子
父
まず感じたのは、この日本のコースはかなりジャンプが沢山あること。普段スエーデンではもう少しフラットなコースで、ハイスピードコースなんです。今回は、その違いをとても楽しんでいます。元々ボクもレースをやっておりまして、いつも家族で一緒に行動しています。ジェシカが6歳の時にミニッツをやらせてみたら、1週間ぐらいで上手くなったんです。そこから、ミニインファーノを外で遊ばせてみました。RCの遊びは、やはり、まずは彼女が楽しむことが一番です。彼女にとって一番届きやすいゴールを設定して、一緒に成長することが大切なのです。
ジェシカ
女の子の友達は、人形遊びをやらないの?って言われていて、男の子の友達は、“本当にうらやましい”と言います。お父さんと一緒にやっているRCは、とても楽しい。逆に他の女の子の友達は何故、RCやらないのって?普通に感じてしまうぐらい。
ジョーンズ親子
父
京商マスターズジャパンに来て、京商フランスの方が参加人数は多いですが、参加されている皆さんがとても親切ですよね。コースも綺麗だし、フェアなレースが展開されている印象を受けています。
ルイスは6歳ぐらいからプロポを握って、本格的にやったのは1年前くらいからです。昨年、 NEOバギーのレースで本気で息子に負けたんです。そこから、ボクは彼のメカニックとして、そのポテンシャルを引き出せる存在になりたいと思い始めました。やっぱり、ルイスが楽しくて、ルイスが満足できるところまで一緒に歩けたらと思っています。
ルイス
最高に楽しいです。京商ワークスにも出逢うことができました。イギリスに戻ってからも、インファーノで上手くなっていくつもりです。
Yuichi Kanai <金井 祐一> Japan/日本
あっという間の10年間だね。えっ?もう10回なのか!という感じだよ。フランスでスタートして、日本でもやるかって始めたけど、今日も改めて想えるよ、ちゃんと“根付くこと”に成功していると。今回もゲストで親子を2組招いているけど、是非、みんなに参考にして欲しいことがあるんだ。
それは、ドライバーとしても設計者としても世界を廻ってきたけど、アメリカやヨーロッパでは“親子”でやるってシーンが結構当たり前。親父が一生懸命メカニックやって、息子がドライバー。そう、親子の絆っていうか、息子が何を考えていて、今何を欲しているのかを、“親子の関係”ならば、誰よりも理解できるんだよね。他人じゃ絶対無理な“意思疎通領域”で、ベストなコンビネーションになるんだよ。このマスターズにはそんなシーンを受け入れる土壌がある。あとは、ただ単に、カツカツのレースだけじゃなくて、2日間泊まりで、その時間をゆったりと楽しみ、沢山の練習ができて、レースも集中し、夜は夜でバンケットを楽しむ。これぞ!オトナのモータースポーツだよね。こういう遊び方が大事なんだよ。
Atsushi Kawamoto <河本 篤志> Japan/日本
俺は第1回目からこの京商マスターズへ出場しているよ。最近は、成績もしっかりと出しながら、RCを楽しむことを覚えてきたかな。そう、より奥深さがわかってきたと感じている。ハイレベルな人たちと接近戦のバトルの瞬間に喜びを感じる。その走りが続けられるように練習もするし、マシンを創るんだ。勝利への想いもまだまだある。そう、そのレースへ、十分勝つ気で望めなければ、選手権には出ない。やっぱりRCが大好きなんだよ。
Kazuya Tanaka <田中 和哉> Japan/日本
若手もワークスに入ってきて伸びてきてる。勝つのも結構、難しくなる時がある。絶対スピードで負けても、レースの駆け引きや、引き出しの数で戦っているよ。速さはいずれ抜かれるもの、ボクも32歳だけどさ。思い返せば、22歳の第1回目からマスターズは参戦しているよ。お年玉で初めてRC買ったんだよ。そしたら、親父もやっていたから、ボクに感化されてまた親父がスタートしたんだ。親父は親父、俺は俺。その関係値も一緒に過ごすRC場で心地よいもんだよ。
Noriyuki Yagi <八木 則行> Japan/日本
第1回目から参戦しているんだ。今思い起こせば、最初は全てが初だからチャレンジだったよね。無事にイベントを成功させて、2回目、3回目とつなげることに一生懸命だった。でも回数を重ねることに、自然とそれも慣れて熟成されたマスターズになったよね。ボクは今も普段プライベートで参戦していて、仕事があり、絶対的な練習量が確保できてはいなくて歯がゆい時もあるけど、やっぱり、毎回、自分の“力”をちゃんと最後まで出し切ることに傾注している。気の合う、知れた仲間との遊びだからこそ、やれることだよね。
Hideki Kobayashi <小林 英樹> Japan/日本
今年は42歳になり、そうチーム京商に入って18年だよ。20代、30代、40代と、いろいろと他の趣味も手をだしてきたけど、結局、RCに戻るんだよね。はやりものも続かないんだ。単純に面白いね。RCが。でも、練習は嫌いだよ。本番が好き。速くて当たり前と思われるワークス活動は、これからも自分がやれることを、できる限り最後まで続けていきますよ(笑)。
Itaru Kawamoto <河本 周> Japan/日本
第一回目から参戦してます。ボクも26歳から参戦してるんだね。10年かぁ、年取ったなー(笑)。30代中盤になった俺も、やっぱりまだまだ、全日本選手権では勝利を信じて日々邁進しているよ。若い時はがむしゃらにやって、速い選手をしっかり見て勉強することが大切。電動バギーからスタートして、このエンジンサウンドに魅了されて初めてインファーノは、その想いを持ち続けさえてくれる大事なGOODSさ。これはモータースポーツだよ。
Takuya Kimura <木村 拓也> Japan/日本
今年20歳になりました。マスターズは6、7回目の参加です。
今のボクにとってRCライフは、普段コースやお店の運営をやっているのですが、そこに集うお客様と接している中で、もっともっとこの世界を盛り上げていきたいと考えています。様々な人々から応援して頂き、“力”をもらっているので、レーサーとしてもいい成績を残して恩返ししていきたいと思っています。
同年代が少なく、年齢層があがっている中で、イベントをしたり、ボクより下の、そう、もっと子供達に触れる機会を創出したりして行きたいです。
Wataru Takashiro <高城 航> Japan/日本
今年、念願の京商ワークス入りを達成し、ちょっと安心感があります。やっと、エキスパートクラスから勝ち上がらなくてよくなったから。その分、リスクは減りました。でも、それとは逆に、チーム京商から“圧(プレッシャー)”があります。でも、大丈夫。筋金入りの負けん気でやっていくつもりですよ。
親父と小さい頃から二人三脚でやってきたこの遊び。今でも毎週毎週、一緒に過ごしています。今では、親子のつながりの時間が大切に感じる時があるんです。インファーノはボクを育ててくれている。
Manabu Takashiro 高城 学さん(父)
元々俺がやっていた昔のRCを手に取って、4年前にやらせてみたことが始まり。最近息子の成長の伸びが早いと感じています。息子と俺の年齢の絶対差は、決して埋められないけど、俺も正直(本音)、あいつと同じ年齢の時に対等でやりたかった。そしたら負けないハズだよ。今だって、負ける時は悔しい気持があるから。だから、コレからもアイツの成長と共に、メカニックをやれるとこまでやってやるつもりなんだ。それが俺の成長だから。
第1位 赤羽 徳則
第2位 赤津 和利
第3位 原 靖治
第1位 廣木 大
第2位 Jessica Palsson
第3位 高城 学
第1位 羽鳥 和行
第2位 安達 明夫
第3位 道山 裕幸
Invitation Class <インビテーションクラス>
第1位 田中 和哉
第2位 高城 航
第3位 木村 拓也
鳴嶌 芳寛さん
※選出:ジェシカちゃん
理由:ピンクのカラーがバッチリ!