KYOSHO CUP 2015
SUNDAY RACE 2015.7.4 奈良県生駒郡 OSフィールド

「KYOSHO CUP 関西ブロック O.Sフィールド」 サタデーレースレポート(土曜日)

去る7月4日(土)から5日(日)にかけ、奈良県生駒郡にある小川精機さんの敷地内にある「O.Sフィールド」にて「京商カップ2015 関西ブロック」が開催された。 ここO.Sフィールドは京商カップ初上陸。大阪、岡山、兵庫、奈良方面からと関西勢のエントリーが多数あり、総勢55名がエントリーしてくれた。チーム戦はDRXクラス、個人戦はインファーノGTクラス、ピュアテンGPシリアスクラス、EPミニクラス、オープンクラスを実施。梅雨の天候の中、曇りの天気予報からは大きく外れて生憎の雨模様となったが、エンジンカークラスにおいては、選手の懸命な雨天対策とレイン路面を巧みに操っている様子が印象的だった。今回はインファーノGT-2クラスにRC愛好家の「ドラゴコルセ監督 道上龍氏」が参戦、また、会場に送信機メーカー「双葉電子」がブース出展を行い、積極的にユーザーサポート、グッズ販売を行い参加選手から好評であった。また、ABCホビー、三和工業のスタッフが参戦に加わり、レースを盛り上げてくれた。雑誌社からは「ラジコンマガジン」が取材にお越し頂いた。是非、8月号の本誌を購入してチェックして欲しいと思います。

■双葉電子工業/小川精機 展示コーナー

ゲストドライバー 道上 龍 VOICE
(SUPER GT ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT監督)


生憎の雨だったのですが、「正直 初めてです!」RCでここまで本格的に降っているレインレースに参加したのは。
結果は電動リタイア、エンジンカーは、かろうじて2位でした。でも正直“ものすごく楽しかった”です。

皆さんも、ご存知の通り実車でも「レインレース」はありますし、レインセットにあったマシンづくりや、ドライビング方法が存在します。なので、京商には「雨天でもバッチリ走る車」、そして電子機器も防水が施されたモノを利用して楽しむことができれば、さらに遊びの幅が広がると思いました。実車でもECU、RCで言えばアンプなのかな?しっかりと何重にもビニールで巻いたりして防水対策をします。雨の侵入の不具合でレースが終了してしまうことがあるのです。

また、走りの面でも注意するべき点がありました。
それは「水たまり」を避けて走行することや「丁寧なスロットルワーク」を心がけることです。
ラフな操作をすれば、簡単に車はスピンします。人間が我慢すべきところは、しっかりと我慢することが求められると思います。コーナーの立ち上がりでは、やはり綺麗にトラクションをかけていきたいです。

そして、インファーノGT2に言えば「ブレーキバランス」について考えました。ドライ時のセッティングではは「効きすぎ」てしまう。それだけでアンダーが出て、インを外したりもします。でも、ブレーギを利用しないと止まらなし、荷重を載せないとインフィールドなどでは、軽快なコーナリングができません。だから、ほんの少しブレーキの効き具合を弱めました。

僕はインファーノGT2が好きなんです。なぜならば、実車に近いフィーリングで走ることができる、そんな気持ちを感じられるマシンは、まさに楽しいの一言です。


【上位 2チームはファイナルチャンピオンシップ出場権獲得】
第2位 CrossOver 第1位 フジモデル S 第3位 ぐりーんぐらす M

レーススタート後の5分〜10分間(決勝:10分〜15分)の間にドライバー交代が義務付けられているこのクラス。それは、ファーストドライバー、セカンドドライバーとその交代タイミングの戦略が勝敗を左右する面白いファクターになる。Bメインから順当に勝ち上がってきたのは「Cross Over」、「クロスオーバーB」、「TRANCE RACING」。AメインのTQは「マキタ」、「美和工業所」、「フジモデルS」、「パナソニック」、「フジモデルR」、「ぐりーんぐらすM」、「ぐりーんぐらすZ」と続くオーダーとなる。レインレースの過酷フィールドに、まさに「ラリー車たち」がよく似合う。さぁファイナル権利を勝ち取るのはどのチームとなるのか!?まずスタートで、マシントラブルで「マキタ」は出走不可となってしまった。非常に悔やんだ瞬間であろう。エンジンを上手にスタートさせて、オープニングラップを飾ったのは「美和工業所」だった。レインコンディションでは、マシンセッティング、防水対策、雨の日のキャブセッティング、ドライバーの集中力、メカニックマンの対応力など、それはモータースポーツの織りなす「知的パズル」と言って過言ではない。25分の長丁場を制するのは一体どのチームなのか!?ベテラン勢が多数出走する中、給油タイミング、ドライバー交換タイミングでどんどん変化が訪れる。15分が過ぎたところで、「フジモデルS」、「パナソニック」、「CrossOver」、「ぐりーんぐらすM」、「フジモデルR」、「TRANCE RACING」、「ぐりーんぐらすZ」、「クロスオーバーB」、「マキタ」、「美和工業所」の順位となっていた。22分のところで、2位を走行していた「CrossOver」が痛恨のエンジンストール、残り3分のところで権利獲得上位2チームはどうなるのか?磐石な走りで2位へ2週の差を確保していた「フジモデルS」が勝利。その後挽回して「Cross Over」が2位を守った。おめでとう!

Pos. Team Name Lap Total Time Best Time
1フジモデル S53L25'22.856''26.435
2CrossOver50L25'22.277''26.154
3ぐりーんぐらす M49L25'01.920''26.260
4フジモデル R49L25'09.877''25.617
5TRANCE RACING47L25'11.151''27.039
6クロスオーバー B43L25'06.240''27.252
7ぐりーんぐらす Z42L25'20.629''26.940
8潟}キタ38L25'07.862''25.364
9パナソニック34L16'37.803''26.609
10美和工業所2L1'08.034''42.102
■DRX GPクラス チーム戦 結果

【上位 2名はファイナルチャンピオンシップ出場権獲得】
第2位 衣笠 朋文 第1位 伊藤 恵介 第3位 木下 政勝

ABCホビーが販売する、CR-X/Z/シティ/コルト/キューブ etc…とFFシャシーに加えて、展開ボディバリエーションが楽しいこのクラス。ポールポジションは、谷井選手、道上選手、伊藤選手、衣笠選手、岡本選手、木下選手、森田選手、荒川選手のオーダーとなった。上位2名がファイナル出場権利を獲得できる。しかし、谷井選手、岡本選手は車の不具合で生憎スタートを切ることができなかった。8分間の決勝レースの火蓋は落とされた。オープニングラップは道上選手、伊藤選手、木下選手と続く。雨天レースで電動の対策が難しい中、道上選手が4週目でほぼストール状態。木下選手がトップへ浮上した。6分を経過したとのころで、木下選手がストップし、ベストタイムも27.883で伊藤選手、衣笠選手が安定したマシンづくりとドライビング出場権を手にした。

Pos. Team Name Lap Total Time Best Time
1伊藤 恵介18L8'26.826''27.883
2衣笠 朋文16L8'11.216''28.585
3木下 政勝12L5'28.110''26.871
4道上 龍6L4'20.881''26.697
5森田 彰1L10'33.600''-.---
6谷井 信夫0L-.----.---
7岡本 永吉0L-.----.---
8荒川 努0L-.----.---
■EPミニ クラス 結果

第2位 道上 龍 第1位 山中 春樹 第3位 藤田 博久

1/8スケールに4輪独立サスペンション。RCの中でも、とりわけ、そのスタイルやマシンの挙動がまるで実車を彷彿させる迫力のこのクラス。本年度初開催だが、ポールポジションは道上龍選手、奥田選手、山口(ケ)選手、山口(謙)選手、津曲選手、藤田選手、山中選手というオーダーだ。本物のレーシングチーム、ドラゴコルセを率いる道上氏に注目が上がった。降りしきる雨の中、勝者となるのは一体誰なのか?フラッグマンの旗が振り落とされ、20分間の決勝レースが始まった。オープニングラップは道上選手、そして続くは変らないスピードを有する、奥田選手だ。抜きつ抜かれつの激しいバトルが繰り広げられた。どの選手も巧みにマシンを操り、大きな車体を軽々とレインコースを走らせる。アベレージタイムが25秒台の中、道上選手が23.435のベストラップを叩き出し、大きく後続を引き話した。しかし、7分のところでエンジンストールしてしまう。そこでトップに立ったのは奥田選手だ。各車ロングタイムを走るにつれて、雨天での燃調や必要な給油作業などにより、コース上はたった3台しか走っていない時さえあった。しかし終始安定し、淡々とした走行を続けた、山中選手が躍り出る。サバイバルゲームだった、このレースではコース上3台という結果。優勝は山中選手という結果となった。2位には、道上選手が流石の走りで食い込んだ。

Pos. Team Name Lap Total Time Best Time
1山中 春樹43L20'03.988''25.759
2道上 龍41L20'10.793''23.435
3藤田 博久40L20'28.689''27.019
4奥田 徳嗣26L19'10.317''24.776
5山口 謙治23L13'43.924''26.129
6津曲 亮一3L2'21.996''33.491
7山口 ケイスケ1L59'31.200''-.---
■インファーノGT2クラス結果

【上位 3名はファイナルチャンピオンシップ出場権獲得】
第2位 隅田 賢治 第1位 梅本 辰彦 第3位 山中 春樹

1/10GPのシリアスクラスは20分間の戦い。見事TQを獲得したのは、久々のご参加の梅本選手、隅田選手、前田選手、西村選手、山中選手、薮内選手というオーダーとなった。濡れている路面とは思えないような、そのピュアなブリップ走りにはびっくり。まるで乾いた路面を走行している様な気さえしてしまう安定性。ベストバランスに裏付けされたセッティングがなされているのだろう。また、エンジンの燃費を考慮した走りのスタイル、助手とのタイム計測など、あうんの呼吸がなされている。そんなレース運びが伝わる安定した走りが披露された。レース結果は1位、梅本選手、2位、隅田選手、3位山中選手となり代表権を手中にした。おめでとう!

Pos. Team Name Lap Total Time Best Time
1梅本 辰彦52L20'11.330''21.590
2隅田 賢治51L20'00.794''21.789
3山中 春樹51L20'08.588''22.108
4前田 明伸50L20'13.806''22.426
5薮内 政夫44L20'12.191''24.319
6西村 雅之2L2'07.003''0.001
■PureTen GP シリアスクラス 結果


Concours d'Elegance

チームパナソニック 山口 謙治選手


じゃんけん大会
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