Mini-Z CUP2015第3戦は延べ140名を越える参加者を迎え、昨年に引き続き新千歳空港イベントホール「翔」に於いて9月5日・6日にわたり開催された。会場は空港内の施設という利便性に加え設備が充実していることもあり、関東・中京・九州からも多数のエントリーがあった。
尚、今大会はゲストとして「JKB女子RCクラブ」の佐久間澪さんが「ノービスクラス」及び「スポーツクラス」に参戦、日頃から熱心に練習している成果を発揮する舞台となった。
北日本大会は道内のMS店(※ミニッツサービスステーション)を中心に熱心な販促活動をされている販売店のバックアップもあり、ベテラン&エキスパートドライバーに加え初心者の参加も多く、女性やジュニアドライバーの参加も随所に見受けられた。また、今大会では親子参加、カップル参加に加えご夫婦での参加もあり、Mini-Zという共通の趣味をコミュニケーションツールとして楽しんでいらっしゃる様子が伺えた大会でもあった。さらに空港施設という性質上、老若男女問わず連日多くのギャラリーが引っ切り無しに訪れ、Mini-Z RACERの迫力あるレースシーンを熱心に、時には歓声や笑い声・拍手を交えて観戦されていた。
※ミニッツサービスステーションはこちら
■9月5日(土)
<NOVICE CLASS>
スポーツクラスからのステップアップに最適なノービスクラスはJKB佐久間澪選手以外参加者全員が北海道の選手による闘いとなった。日頃の練習の成果を発揮、終始安定した走りを演じた瀧谷選手が昨年の14位から大幅にジャンプアップして見事優勝、次回からは更に上のクラスへの挑戦が義務づけられた。一方、JKB女子RCクラブの佐久間澪選手は決勝Aメインに進出するも緊張からか18位という結果となり、翌日開催のスポーツクラスに気持ちを切り替えていた。
<COMPACTCAR CLASS>
大会前に人気のホワイトボディがリリースされたこともあり、参加車両の大半を「VW ニュービートル」が占め、視認性に優れた鮮やかなカラーリングに加え更に電飾を施したマシンが上位に進出、昨年同大会EXPERTクラス3位入賞の山本浩司選手が追いすがる柴崎選手に2秒の差をつけコンパクトカークラスの接戦を制した。
<EXPERT CLASS>
既に代表権を獲得した選手のみが出場を許されるエキスパートクラスには関東・九州から7名が参加、ここ最近では向かうところ敵無しといった感が漂う柳澤利亘選手が貫禄とも言える圧巻の走りを見せ、ポールトゥウィンで勝利をもぎとった。
<RALLY CLASS>
オフィシャルから支給されるドリフトタイヤを装着し4WDの特性を活かしたドリフト走行が楽しいラリークラスでは電飾を施したマシンも多く、実車さながらの迫力あるドリフト走行にギャラリーからも大歓声が沸き、ベテランドライバーの小蓑選手がノーマルプロポKT-18を駆り2番手小池選手に0.52秒の僅差で見事優勝を果たした。
<ENJOY BUGGY CLASS>
土曜日にスポット開催されたエンジョイバギークラスには京商開発Gr.石川を含め18名が参加。他のレースでは見られない笑いや笑顔が絶えないレースの中、各障害物セクションを沈着冷静に攻めた柳澤利亘選手が2番低下の選手に約2周の大差付け、エキスパートクラスに引き続きポールトゥウィン、風格すら漂う圧巻の走りで並み居る強敵を制した。
■9月6日(日)
<SPORTS CLASS>
レースデビューに最適なスポーツクラスには4人の女性ドライバーとジュニアドライバーを含め12名が参加。練習の成果をいかんなく発揮した田中選手が2番手以下に約6周という大差をつけ優勝。一方、終始緊張の面持ちの助手であり父親の柴崎雄志選手とは対照的に、常にリラックスした操縦姿勢を保ち最後まで諦めることなく完走したジュニアドライバー柴崎比呂選手には会場からは拍手が沸き起こり、和気藹々としたレースを締め括った。JKB女子RCクラブの佐久間澪選手は予選7位、決勝7位でレースを終了した。
<JSCC CLASS>
京商開発Gr.から石川・岩崎の2名も参加させていただき、40名を超えた人気が高く激戦のカテゴリーJSCCクラス。予選首位の柳澤良安選手が終始安定した走りを展開、1度もトップを譲ることなく2位佐藤まさはる選手、3位大野仁選手の両ベテランドライバーを抑えてポールトゥウィンを決め優勝、遠征組が表彰台を独占した結果となった。
<OPEN CLASS>
全クラス中最速のスピードレンジで争われるオープンクラスは参加14名中13名が北海道ドライバーという構成。昨年同大会GTクラス優勝の菅原英幸選手と同じく昨年バギークラス3位の菅原光輝選手による手に汗握る高速バトルはレース終盤までもつれ込み、最終的に菅原英幸選手が落ち着いたドライビングテクニックを終始発揮、約1周の差で逃げ切って優勝を果たし北海道の選手3名が代表権を獲得した。
<BUGGY CLASS>
障害物の攻略がカギとなるバギークラスは、アクセルワークはもとよりジャンプ台へのアプローチやタイミングを計るテクニックも要求されるシビアなカテゴリー。昨年同大会優勝の岩田選手が絶妙のメリハリを効かせた冷静かつ安定した走りで昨年に引き続き優勝、2連覇を果たした。