京商●こだわりの系譜 妥協なき姿勢の証言に、耳を傾けて欲しい。

「F3A世界チャンプが語るオキザリス」 クリストフ・ペイサン・ルルー

WEB:
では、R/Cプレーンはいつから、そしてF3Aに本格的に取り組みだしたのは?


Cペイサン・ルルー:
R/Cプレーンは10歳の時に始めました。最初は小さなエンジンを搭載した高翼機でしたね。初フライトの時に着陸にも成功したんです。凄いでしょ?ちょうどその頃ですね、アクロバティックプレーンにも興味を持ち始めたのは。ある時R/Cプレーンの雑誌を見ていてF3A世界選手権というものがあるのを知って、食い入るように読んだのを憶えています。実際にF3A競技に初参戦したのは1984年です。その次の1986年大会では、フランスチャンピオンになれたんです。1990年にはフランスチームとして初のヨーロッパチャンピオンを経験し、1991年には最初の世界チャンピオン、1996年には再びヨーロッパチャンピオンを獲得しました。

WEB:
という事は、R/C歴は現在で何年になるのでしょう?


Cペイサン・ルルー:
R/Cプレーン歴は今年で26年になりますね。いまでもフリーフライトなどは好きですが、時間がないのでなかなか飛ばせません。Uコンは今でも飛ばしますけれど。

WEB:
普段はどんなR/Cライフを送ってらっしゃるのでしょうか?


Cペイサン・ルルー:
最近では、土曜と日曜にF3A機を飛ばして、時々遊びで3D機、インドア機、グライダー、時にはヘリなども飛ばしたりします。どのようなタイプのR/Cプレーンでも、飛ばす時はいつも喜びを感じますね。よく聞かれるんですが、ガソリンエンジンを搭載してスパンが3mを超すような大型機は、持ち運びも大変だし騒音などの問題があるのであまり飛ばしていません。R/Cプレーンのデザインは日常的に続けていますね。幼少からの習慣なので、それをやめることなど私には考えられないんです。
WEB:
さて、今回の世界選手権で、シナジーからオキザリスに機体を刷新しましたが、その感触と特長は?


Cペイサン・ルルー:
もちろん素晴らしい状態に仕上げています。翼がスチロールコアの紙張り、そして胴体がFRP製というのはシナジーと同じ素材構成です。エンジンにはYS製のディンゴ170のプロトタイプを搭載しましたが、素晴らしく信頼性が高く、Futaba社製のT14とともに、今回の世界選手権での優勝に大きく貢献してくれました。

WEB:
特に注目されたのがキャノピー後方、ファストバック上に設置されたフィンだと思いますが、あればどんな効果をもたらすのでしょう?また、オキザリス50に装着した場合にも効果を発揮するのでしょうか?


Cペイサン・ルルー:
あの複翼はカナライザーと呼んでいます。あれは今回の世界選手権のために開発したもので、僕が考案したんですよ。胴体側面積が増すことで、特にナイフエッジを主体としたマニューバを演技する時にあきらかに機体のパフォーマンスを向上させます。また必要以上に機体が傾くことなく、レートが一定の美しいロールこなすことができます。ストールターンの時にもラダーがより効果的に使え、スピンをやりやすくするメリットもあるんです。もちろんオキザリス50に装着した場合も、フルスケールのオキザリスと同じような効果が得られます。安全に留意されて製作加工をしていただく必要がありますが、何より、他のフライヤーの機体とちょっと違うオキザリス50をR/C飛行場に持ち込むというのは気分がいいですよね(笑)。


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