第42回 京商グランプリ 2017レポート

2017.12.9-10  神奈川県愛甲郡「サガミ堂RCレーシングトラック(SRT)」

第42回 京商グランプリ 2017レポート

誰もがエンジンカーの醍醐味を味わった“伝統の一戦”


2017年で42回目を迎えた『京商グランプリ』。日本のRCレースでもっとも古い歴史をもつ“伝統の一戦”が昨年に続き、サガミ堂RCレーシングトラック で開催されました。

開催クラスはインファーノGT2、1/10GPツーリング ゴムタイヤ、1/10GPツーリング スポンジタイヤの3つ。地元や関東近郊の選手だけにとどまらず、長野県、愛知県、さらには大阪府からのエントリーもあり、年齢層も下は11歳から上は70歳までののべ80名の参加者が集結。JMRCA主催の全日本選手権も開催される国内有数のオンロードRCサーキットを舞台に、2日間にわたってハイレベルなバトルが各所で繰り広げられました。

また、今大会には本年度からWTCC(世界ツーリングカー選手権)に参戦し、日本人初の表彰台を獲得するなどの活躍をみせた道上 龍さんがスペシャルゲストとしてレースにエントリー。2017年を締めくくるお祭りレースをいっそう盛り上げてくれました。

そして、京商グランプリに関わるすべての方のご協力のおかげをもちまして、RCカーの楽しさや醍醐味を満喫していただけるレースイベントは無事に閉幕。今大会の開催にあたり、コース準備&整備を行っていただいた『サガミ堂』様、ブース出展&テクニカルサポートをいただいた『UREE』様/『小川精機』様/『近藤科学』様/『双葉電子工業』様/『YURUGIX』様、ご協賛品を提供いただいたメーカー各社様、イベントを盛り上げてくださいました道上 龍さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。

1/8GP インファーノGT2 クラス 決勝Aメイン


連覇を狙った予選3位のキッズドライバー、斉藤選手がスタート直前のトラブルで出走できない波乱含みの展開となったインファーノGT2クラスの決勝Aメイン。スタートからポールスタートの田坂選手、渡部選手、丸山選手の三つ巴によるトップ争いが展開されたが、スタートから4分が経過した頃にトップを走行していた田坂選手がバックストレート入口で転倒。その後、渡部選手と丸山選手によるテール・トゥ・ノーズのバトルがしばらく続いたが、ファイナリストのなかで唯一18秒台のラップタイムをマークした渡部選手が丸山選手との差を徐々に広げていき、トップでチェッカーを受けた。


第2位 田坂 誠悟第1位 渡部 聖司第3位 道上  龍

Pos.Team NameLapTotal TimeBest Time
1渡部 聖司6120:02.018.781
2田坂 誠悟6120:15.719.042
3道上  龍6020:08.019.553
4朝日 雄一郎5920:11.719.419
5美和 俊光5820:00.619.635
6荒井 謙一5820:10.019.612
7清水 康雄4214:55.119.614
8富岡 慎雄803:04.019.912
9斉藤 楓真000:00.00
賞典外丸山 泰佑6120:05.319.096
※2位でレースを終えた丸山選手は賞典外のためリザルトより除外。

1/10GP ツーリング ゴムタイヤ クラス 決勝Aメイン


TQを獲得した関戸選手とチーム京商のワークスドライバーである丸山選手とのマッチレースとなった1/10GPツーリング ゴムタイヤクラスの決勝Aメイン。序盤は関戸選手がトップを快走、これに斉藤選手と丸山選手が続いたが、スタートから1分が経過したところで丸山選手が2番手に浮上。ここから、丸山選手は徐々に関戸選手との差を縮めていく。そして、両選手の差がほとんどない状況で迎えた1回目の給油で丸山選手が関戸選手を逆転してトップに浮上。その後もミスのない、終始安定した走りを披露した丸山選手が関戸選手の追い上げを許すことなく、僅差の勝負を制した。


第2位 渡部 聖司第1位 関戸 浩二第3位 五十嵐 修之

Pos.Team NameLapTotal TimeBest Time
1関戸 浩二6320:16.418.707
2渡部 聖司6220:04.618.716
3五十嵐 修之6120:05.418.909
4國井 英二6120:06.618.818
5松本  孝6120:08.618.829
6川本 匡孝6120:09.618.636
7梅本 辰彦6020:00.718.925
8桑野 宏昌6020:01.818.964
9斉藤 楓真401:17.019.211
賞典外丸山 泰佑6320:14.818.495
※1位でレースを終えた丸山選手は賞典外のためリザルトより除外。

1/10GP ツーリング スポンジタイヤ クラス 決勝Aメイン


レース序盤からトップが激しく入れ替わる展開となった1/10GPツーリング スポンジタイヤクラスの決勝Aメイン。ポールスタートの入口選手を田坂選手と小口選手がピタリと追う3台によるトップ争いが続いたが、レースが4分を経過したところで入口選手がミスによりトップ争いから脱落。代わってトップに立った田坂選手だったが、1回目の給油で小口選手が逆転! ここから小口選手が2番手以降を引き離す見事な走りで終盤までトップをキープ。しかし……レース残り2分となったところで小口選手がまさかのエンジンストール。再びトップに立った田坂選手が、そのままゴールを果たして優勝を決めた。


第2位 入口 親宏第1位 田坂 誠悟第3位 阪井 亘浩

Pos.Team NameLapTotal TimeBest Time
1田坂 誠悟7020:16.416.355
2入口 親宏6920:03.816.497
3阪井 亘浩6720:05.216.886
4川本 匡孝6720:08.016.917
5入口 秀輝6620:07.516.333
6中山 博夫6620:10.016.702
7小口 和馬6217:44.516.282
8富岡 慎雄5920:31.017.16
9森田 栄俊1404:22.517.098
10亀谷 貴章707:08.316.897

決勝Aメインのトップ2選手に訊いた“GT3セッティング”の方向性


■ GT2クラス優勝 渡部聖司選手

「GT3は、これまでのGT2に比べてステアリングの初期の入り(切り始めの反応)が格段によくなったと感じています。GT2では初期の入りをよくするためのセッティングが必要でしたが、それが不要になったぶん、作業もラクになりましたね。セッティングの内容は京商の推奨セットをベースにしていますが、今回のレースにおいては初期反応をさらに高めるためにフロントのリバウンドを減らし、かつコーナー後半でよく曲がるようにホイールベースをもっともショートにしています。オプションパーツはそれほど多く装着していませんが、アルミハードアッパーサーボセイバー(No.IFW450)はステアリングの反応が高くなり、より正確なドライビングが可能になるので必着だと思います」


■ Team KYOSHO 丸山泰佑選手

「GT3でレースに参戦するのは今回で2回ですが、ロングホイールベースならでは“リアルなボディ”、実車ライクな“リアルな挙動”、ギャラリーを沸かせられる “サイド・バイ・サイドのバトル”が他のカテゴリーにはないGT3の魅力だと思います。セッティングはタイヤのグリップ確保とサスペンションがキモになるGPツーリングカーに対して、GT3はタイヤのグリップはもちろんですが、ボディサイズの影響からボディ特性(形状・取り付け角度)がセッティングに大きく寄与します。GPツーリングカーに比べて車重があるGT3はタイヤにかかる面圧も十分なので、柔らかめのサスペンションセッティングで荷重移動量を減らしてトータルのコーナリングフォースをかせぐ方向がいいと思います」

Concours d'Elegance


山口 敬介 選手(インファーノGT2 クラス)

京商グランプリ恒例!豪華賞品目白押しの抽選会&じゃんけん大会


京商グランプリで毎年恒例となっているのが、豪華賞品目白押しの抽選会&じゃんけん大会。なかでも参加者のテンションが上がったのは、『DRONE RACER』をはじめとした京商製の各種RCモデル争奪のじゃんけん大会でした。

【ご協賛メーカー一覧(順不同)】

UREE 様/株式会社エイ出版社(RCワールド)様/株式会社エイビーシーホビー 様/小川精機株式会社 様/近藤科学株式会社 様/サガミ堂 様/三和電子機器株式会社 様/篠永化成株式会社 様/有限会社スクエア 様/株式会社タバタ 様/ドラゴコルセ(道上 龍)様/有限会社ナック 様/双葉電子工業株式会社 様/株式会社無限精機 様/株式会社八重洲出版(RCマガジン)様/YURUGIX 様/株式会社ワンオーワン 様


京商では2018年もR/Cカーユーザーに満足していただけるような、さまざまなイベントを計画しています。

皆様もご友人やご家族とともにご参加いただき、ひとりでも多くの方に“R/Cカーの魅力”を伝えていきたいと考えていますので、引き続き、よろしくお願い申し上げます。