第14回 京商マスターズ in JAPANレポート

2017.7.15-16  千葉県印西市「RC Land TAKI」

第14回 京商マスターズ in JAPANレポート

2011年大会以来6年ぶりの関東圏開催となった、年に一度の“インファーノユーザーの祭典”


世界各国で絶大な人気を誇る1/8GPオフロードカーの『インファーノ』シリーズ。そのユーザーとチーム京商のワークスドライバーが一堂に集い、“京商ワークスドライバーとユーザーとの交流”をモットーとした最高の交流イベントとして知られるインファーノの祭典、『京商マスターズ in JAPAN』の第14回大会が7月15日(土)と16日(日)の2日間にわたって、千葉県印西市の『RC Land TAKI』で開催された。

開催クラスはインファーノを始めて間もない人やレース経験が浅い人を対象とした『スポーツクラス』、全日本選手権に参加経験のある人やそれに順ずる経験をもつ人を対象とした『エキスパートクラス』、京商が誇るワークスドライバーが参戦する『インビテーションクラス』の3つ。スポーツクラスの優勝者とエキスパートクラスの1位&2位の選手はインビテーションクラスの決勝に参加でき、京商のワークスドライバーに挑戦できる機会が与えられる一般参加者にとってはうれしい内容となっている。また、今大会には日本だけにとどまらず、韓国、マレーシア、ベトナムからもエントリーがあり、国際色豊かな大会となった。そして、レースのほうはというと……両日とも快晴に恵まれたこともあって、各選手とも予選からヒートアップ! 各所で見応え満点の熱いバトルが展開された。

京商マスターズ恒例のバンケットは、インファーノユーザー同士で大いに盛り上がる!


初日のレース終了後は、サーキットからほど近いBIGHOPガーデンモール印西にある『板前バル』を貸し切りにしてのバンケットを開催。京商ワークスドライバーとの距離をいっそう縮めることができる貴重な懇親会でもあることから、「これが楽しみ!」という人も多く、参加者のほどんどが出席。同じインファーノユーザー同士、情報交換など楽しいR/C談義に花を咲かせていた。他にも金井祐一選手による京商ワークスドライバーの紹介や抽選会なども催され、楽しい宴の時間はあっという間に過ぎていった。

走りがいのあるコースで各クラスとも熱いバトルを展開! 日本一のインファーノ使いの称号を手に入れたのは?


コースは全長が約300mで、長いメインストレートと大小コーナーを組み合わせたインフィールドが特徴の中高速レイアウト。また、高低差が少ないフラットなレイアウトながら、ビッグジャンプや連続ジャンプも各所に点在し、走りがいのあるコースとなっている。レースは大会初日が午前中にフリープラクティスと5分間の予選ラウンドを2回、大会2日目が予選3ラウンド目と勝ち上がり決勝というプログラムで進行した。

スポーツクラス


35名が参加したスポーツクラスで頭ひとつ抜け出た速さをみせたのは高嶋選手。予選の全ラウンドでトップタイムをマークして、2位の山田選手に約10秒の差をつけてTQを獲得。グランドファイナルでも他の選手が40~45秒台でラップを重ねるなか、高嶋選手は38~39秒台のスーパーラップを連発! 7番グリッドから大きくジャンプアップして2位に入った林選手に約35秒という大差をつけてポール・トゥ・ウィンを飾った。また、京商製KE21Rエンジンを使用した最上位選手に贈られる“レディセット賞”は、7位に入った峰村選手が獲得した。

第2位 林  武弘第1位 高嶋 大輔第3位 寺内 康典

Pos.Driver NameLapTotal TimeBest Lap
1高嶋 大輔2920:02.838.033
2林  武弘2920:36.738.783
3寺内 康典2920:40.438.613
4山崎 龍治2820:11.540.155
5山田 勝志2820:17.439.252
6新田 哲也2720:20.739.433
7峰村 幸人2720:25.340.093
8河原井 孝晴2720:30.639.654
9谷垣 敏之2620:27.438.582
10杉山 公信100:46.70.000

エキスパートクラス


レベルの高い争いを繰り広げたエキスパートクラスには30名が参加。予選では、参加選手中唯一5分10秒台を切る8周5分7秒545を叩き出した茂木選手がTQを獲得。ただし、予選2位の小林選手、3位の廣木選手、4位の黒羽選手、5位の杉浦選手との差はわずかで、どの選手にも優勝のチャンスがあるように思われた。そんな状況で迎えたグランドファイナルはスタートから茂木選手がレースをリードし、これに黒羽選手と廣木選手が続く。ラップタイムでは三者とも大差がなかったものの、レース全体を通してミスの少ない安定した走りで2位以下との差を広げていった茂木選手が優勝を獲得した。

第2位 黒羽 浩史第1位 茂木  誠第3位 岩井 信之

Pos.Team NameLapTotal TimeBest Time
1茂木  誠3120:14.737.613
2黒羽 浩史3120:21.437.149
3岩井 信之3120:29.637.16
4廣木  大3120:35.036.957
5徳島 智一3120:38.136.768
6山崎  芳3020:19.337.427
7杉浦 清彦3020:22.737.316
8小林 優一2819:59.037.608
9畠山 隆男2620:36.237.392
10山田 亮太1711:48.237.451

インビテーションクラス


大会初日の予選で暫定TQを獲得したのは、参加選手中唯一9周をマークした高城(航)選手。しかし、大会2日目の予選3ラウンド目で存在感をアピールしたのは、それまで予選9位に甘んじていた杉浦選手で、高城(航)選手のタイムに2秒差と迫る9周をマークして一気に2番手までジャンプアップ。以下、田中選手、河本(周)選手、Choi選手、金井選手、河本(篤)選手、八木選手、高城(学)選手、小林選手という順位で予選が終了。この錚々たるメンバーにエキスパートクラスとスポーツクラスの上位選手を加えた13選手でグランドファイナルがスタート。レースは序盤から2位以下を引き離しにかかる高城(航)選手を田中、杉浦、Choiの3選手が追う展開に。そして、レースが動いたのはスタートから12分が過ぎた時だった。高城(航)選手のミスに乗じて杉浦選手が一気に差を詰め、高城(航)選手の給油の間にトップに浮上! その後、杉浦選手と高城(航)選手によるテール・トゥ・ノーズのトップ争いが続いたが、給油回数が1回少ない杉浦選手がレースを優位に進めてトップを堅守。手に汗握るバトルを制した杉浦選手が京商マスターズ初優勝を飾った。

第2位 高城  航第1位 杉浦 悠介第3位 Dani Choi

Pos.Team NameLapTotal TimeBest Time
1杉浦 悠介4830:01.935.749
2高城  航4830:05.035.879
3Dani Choi4730:22.236.132
4金井 祐一4730:24.136.653
5河本 篤志4630:08.537.548
6高城  学4530:01.137.043
7茂木  誠4530:26.237.81
8小林 英樹4530:28.337.683
9黒羽 浩史4430:12.537.167
10高嶋 大輔4230:12.037.97
11八木 則行4230:15.936.827
12河本  周4126:29.636.504
13田中 和哉2918:33.936.569

金井選手がタメになる実践講座を開講! ダンパーの組み立てノウハウを直伝


冒頭にも述べたように、“京商ワークスドライバーとユーザーとの交流”をモットーとする京商マスターズ。それを証明するかのように、今大会ではレースの合い間を利用して、金井選手が新発売となったエアレーションキャップセット(IFW469)を使用したダンパー組み立て講座を開講! 金井選手のわかりやすい解説に参加者も大満足の様子でなかには金井選手に質問をぶつける積極的なユーザーも数多くみられ、参加者にとって有意義な時間となった。

京商マスターズのラストを飾る“シャンパンファイト”で美酒に酔う!?


レース終了後にはスポンサーメーカー様から協賛いただいた商品を抽選会にて提供。そして、京商マスターズの最後を飾ったのは、各クラスで優勝を飾り“インファーノ使い日本一”の称号を手に入れた選手たちによるシャンパンファイト。どの選手も最高の笑顔で勝利の美酒に酔いしれていた。

最後に今大会の開催に向けて多大なるご協力をいただいた『RC Land TAKI』の徳島ファミリー、コースを整備していただいたRC Land TAKI関係者の皆様、協賛品をご提供いただいたスポンサーメーカー様、ブース出展いただいた小川精機様、そして、本大会の開催にあたりご協力いただいたすべての皆様にこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。