第42回 KYOSHO マリンカップ in 王禅寺レポート

2024.7.21  神奈川県川崎市「ベリーパーク in フィッシュオン! 王禅寺ジロー池」

第42回 KYOSHO マリンカップ in 王禅寺レポート

7月21日(日) 第42回目となるマリンカップを、神奈川県川崎市にある「ベリーパーク in FISH ON! 王禅寺」にて開催。
ここ数年、マリンカップといえば雨や霧の中といった悪天候が続いていましたが、今回は快晴とはいえ猛暑・・・。今大会も大自然との戦いとなったが、無事に3ラウンドのレースを実施することができた。

EP-ST(ストック)クラス


最高速度は約30km/hで、550クラスのモーターと7.2Vニッケル水素バッテリーを使う一番手軽な入門クラス。
プラスチック製の船体でウエーブチョッパー2.0や、RCサーファー4といった変わりダネの船体もチラホラ。

1ラウンド目の凪の状態の中、ラジコン技術誌の堤選手、高山選手、鈴木選手がトップゴールし400Pをゲット。しかし、3人とも過去の大会で上位入賞者のためハンデ(減点)が課せられるので、最後にどう効いてくるのか? (EP-STクラスの上位入賞者には、次回以降の大会で1位 -100P、2位 -70P、3位 -50Pとハンデが課せられる。)
2ラウンド目は1組目で堤選手が出遅れ、稲岡 司朗選手がトップゴール。2組目は高山選手が盤石の走りでトップゴール。3組目は1ラウンド目でトップだった鈴木選手がリタイヤ。逆に1ラウンド目にリタイヤした大谷選手がトップゴールし、上位の顔ぶれが大きく入れ替わりました。
最終3ラウンド目は、ポイント順に組合せを変えた事実上の決勝レース。1組目と2組目が終わった時点でダークホースの大塚選手が744Pまで躍進! 暫定トップはハンデ込みで700Pの高山選手と、ハンデ無しで700Pの稲岡司朗選手が並び、暫定3位の堤選手はハンデ込みで650Pと接戦。そして3組目がスタートし、上位2名のバトルか!? と思ったら稲岡 司朗選手がブイカットのペナルティで減点50P! トップを走る高山選手がそのままゴールし、最終結果は高山選手がフルマーク(全ラウンド1着)で優勝。2位に稲岡 司朗選手。3位に堤選手となりました。

第2位 稲岡 司朗第1位 高山 博文第3位 堤  直樹

Pos.氏名船体
1高山 博文ジェットストリーム600
2稲岡 司朗ジェットストリーム600
3堤  直樹ウエーブチョッパー2.0

EP-OP(オープン)クラス


最高速度は約70km/hで、ブラシレスモーターと4セルLiPoバッテリーを使った上級クラス。
高強度のFRP製船体で転覆しても自動復帰するジェットストリーム888VEなどが使用される。

こちらは2組でのレースとなり、まず1組目はストッククラスが不調だった鈴木選手が1着ゴール。2組目は稲岡 俊宏選手が1着ゴールとなった。
2ラウンド目は1組目、1ラウンド目でリタイヤしてしまった伏木田選手が1着ゴール。2組目はまたも稲岡 俊宏選手が1着ゴールし単独トップに。
組合せを変えての3ラウンド目、1組目で伏木田選手がトップゴールして合計775Pと良いポジションにつけます。2組目の稲岡 俊宏選手以外の選手は完走しないと上位には入れません。2組目がスタートし、なんと暫定トップだった稲岡選手がリタイヤ! トップでゴールしたのは鈴木選手! 最終結果は1,100Pで鈴木選手が優勝! 2位には全ラウンド2着で、ブイカット1回減点で850Pの高山選手。3位には稲岡 俊宏選手という結果でした。

第2位 高山 博文第1位 鈴木 健矢第3位 稲岡 俊宏

Pos.氏名船体
1鈴木 健矢ARIANE
2高山 博文ジェットストリーム888VE
3稲岡 俊宏ジェットストリーム888VE

EM クラス


JMPBAの全日本選手権に適合したクラスで、ブラシレスモーターと6セルLiPoバッテリーを使った国内の電動ボートの最上級クラス。
最高速度は80km/hオーバー! 目が追い付かず、京商スタッフのジャッジも大変です。

今回はエントリーが少なく2名でのレース。1ラウンド目がスタートし、2人とも全日本選手権経験者なのでレースの駆け引きは上手い!と思ったら、伏木田選手の船体がシケインで大きくブイカット。2回ブイカットをしつつもトップでゴール。2ラウンド目も伏木田選手がトップで1周目を回るか?と思われましたが、シケインでまたもブイカット。左コーナーは全日本選手権には無いので、船体のセッティングが合わない様子。その間に鈴木選手がトップでゴール。3ラウンド目は伏木田選手も慣れてきたのか、セッティングを変えたのか、ブイカットすること無く周回。しかし、鈴木選手のライン取りには追い付けず最終結果は1,100Pで鈴木選手が優勝! 伏木田選手は200Pの減点が有り800Pで2位となりました。

第2位 伏木田 基弘第1位 鈴木 健矢

Pos.氏名船体
1鈴木 健矢PURSUIT
2伏木田 基弘ARIANE2

650クラス


このクラスは3艇でのレース。スタート直前まで無風状態でしたが、たまにそよ風が吹きレースがスタート。

先頭に立ったのは長谷川選手。他の2名はスタートラインをなかなか超えられず、手間取っている間に長谷川選手がブイを回りゴール。トップ艇がゴールしてから3分後にタイムオーバーとなるので、佐野選手と堤選手が必死にゴールラインを目指しますが、非情にもタイムオーバーとなってしまいました。2ラウンド目にはトップに立った佐野選手が第2ブイからゴールラインを目指すはずが、何故か電動クラスのコースをなぞって大幅タイムロス! その間に長谷川選手が逆転してトップゴール。2ラウンド終了時点で長谷川選手が0P(ヨットは1着 0P/2着1.7P/3着3Pとなっています)で単独トップ。暫定2位には5.7Pで佐野選手、堤選手は7P。そして3ラウンド目、ここでも長谷川選手がうまく風を捕まえてトップゴール! トータル0Pの完全勝利で優勝! 2位に堤選手、佐野選手は賞典外という結果でした。

第2位 堤  直樹第1位 長谷川 克也

Pos.氏名船体
1長谷川 克也フォーチューン612III
2堤  直樹フォーチューン612III

賞典外

KYOSHO 佐野フォーチューン612III

SW(シーウインド)クラス


シーウインドによるワンメイククラス。全長約1mの船体で微風から強風まで効率良く推進力に変えて走ります。
5艇でのレースとなり、650mmクラスとは違って微風でも速度が出ます。

スタートから長谷川選手と佐々木選手が先頭争い。ヨットは風上に向かう時にジグザグにライン取りするので、どこを走るかが重要なポイント。第一マークを回ると、追い風になって一気に加速し風下の第3マークへ。ここからのライン取りで逆転劇がよく見られます。今回も先頭争いの場面で、第3マークからの(風上への)登り勝負で後ろから追い抜くシーンが見られました。1ラウンド目は長谷川選手、2ラウンド目は佐々木選手がトップゴールで上位争いの構図に。
そして3ラウンド目がスタート。長谷川選手がトップゴールして優勝! 佐々木選手が2位、3位にラジコン技術誌の元石選手という結果でした。

第2位 佐々木 政紀第1位 長谷川 克也第3位 元石 泰博

Pos.氏名船体
1長谷川 克也シーウインド
2佐々木 政紀シーウインド
3元石 泰博シーウインド

次回は9月22日(日)に、静岡県御殿場市にある東山湖フィッシングエリアにて「第43回 KYOSHO マリンカップ in 東山湖」が開催となります。
レースへの参戦はもちろん、観戦もOKですので、興味がある方は是非お越しください。カツカツしたレースではなく、ゆる〜いレースなので、レース初心者にもオススメです!!