第31回 京商グランプリ IN BOSS SPEED 


伝統の一戦に、1/8GPレーサーが集結! 暑さを忘れさせるドラマに酔いしれた!

■ 2006年8月6日(日)   神奈川県 BOSS Speedサーキット

盛夏らしい強烈な日差しが早朝から降り注ぐ中、伝統ある“京商グランプリ”が、今年も開催されました。
オンロードレーシングカーにおけるフラグシップマシンともいうべき“EVOLVA”を中心に、1/8マシンならではのスピードとエキゾーストサウンドは、まさにR/C界の最高峰。今回は、スペシャルゲストとして京商ワークス“下 高章”選手、“古川 賢”選手、宮下選手、菊池選手も参戦。トップドライバーの胸を借りる事が出来るレースとあって、一般参加者のボルテージも高まっていました。

レースに先立ち、まずはコンクールドエレガンスを選定。今回は、スプレーだけで仕上げたという“古崎 康智”さんが受賞。デザインテーマは走っていてきれいに見えるカラーリングとの事。まさにスピードを感じさせる出来映えでした。


波乱!! 暑さの中での予選

練習走行・予選とスケジュールが進むうちに気温がぐんぐん上昇。ドライバー、そしてマシンにとって、過酷な1日となりそうです。
練習走行では早くも16秒台という、このコースレイアウトではなかなかのラップタイムのマシンが続出。そして始まった予選は、5分周回で平均18周(平均ラップタイム16秒台後半)というデータが続く中、下選手が19周(平均ラップタイム16秒台前半)クリアを達成。後続を引き離して予選TQを獲得しました。また、一般参加でエントリーされた奥村選手が同じく19周を達成。強豪ひしめく中、2人目の19周クリアを見事達成。決勝Aメイン進出を果たしました。奥村氏のマシンは特に暑さ対策と燃費対策を考えて調整をしたそうで、予選とはいえ京商ワークスに勝ったという自信を、ぜひ決勝で発揮して欲しいところです。



決戦!! グランドファイナル

そしていよいよ30分周回のグランドファイナルがスタート。レース序盤はAメインリザーバーの下選手、奥村選手に続き、招待ドライバーの古川選手が追い立てます。しかし下選手の速さは圧倒的で、他選手をどんどん周回遅れにしていきます。

最初のドラマは10分経過の頃に訪れました。3位を走行していた古川選手のマシンが突然のストップ。8位へと大きく順位を落とします。その間にも下選手は独走。1位と2位の差は1分8秒もの大差となりました。

第2のドラマは開始後16分。2位でラップを重ねていた奥村選手がなんとサーボトラブルでリタイア。惜しくも戦列を離れてしまいます。

そんな中、先ほど大きく順位を落としていた古川選手がナント3位まで復活! トップドライバーの底力を見せつけます。しかも後半入ってもこの進撃はとどまるところを知らず、古川選手が猛烈な追い上げをみせ、ラスト2分に2位に浮上。下選手とはわずか2周差。しかし追い上げもここまで。下選手の速さは安定しており、差は詰まることなく、下選手がチェッカーフラッグを受け、2006年度の「京商グランプリ」は幕をおろしました。


第1位 下 選手(写真:中)
第2位 古川 選手(写真:左)
第3位 奥村 選手(写真:右)

日本の1/8GPレーシングカーレースにおいて、もっとも歴史のある「京商グランプリ」。
世界のトップドライバーと共に速さを極める楽しさは、他ではなかなか味わえません。

1/8レーシングを追求するドライバーすべての参戦を、心よりお待ちしています。
次の機会を見逃さず、ぜひ参戦してください!