KYOSHO TROPHY 2013
第20回 KYOSHO TROPHY FINAL

桜の蕾が膨らみはじめ春の訪れを告げる今日、3月22日(土)〜23日(日)の2日間にわたり 第20回 京商トロフィー ファイナルチャンピオンシップが開催された。
全国から総数200人以上50組を超えるチームにご参加いただき、地区予選を勝ち抜いた選手たちが8カテゴリに分かれ、聖地 神奈川県厚木市 京商サーキットに集結し、白熱のバトルを繰り広げた。オフィシャルスポンサーのブース出展もあり、今大会では送信機メーカーの双葉電子工業株式会社、三和電子機器株式会社、近藤科学株式会社 各社ブースに加え、国産エンジンメーカーの老舗、小川精機株式会社、そして株式会社ABCホビーもブース出展に加わり、手厚い選手サポートを頂いた。また、RC専門誌のラジコンマガジン、RCワールド、電波実験社様に加え、高速道路初の自動車誌フリーペーパー『KURUMAG.(クルマグ) 』、そして地元地域媒体のタウンニュース様にご取材を頂いた。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

会場の様子

今回も参加選手だけでなく、一般来場者も楽しめる大会として恒例の「京商市」を出店。
ラジコンくじには多くのお客様が参加され、1等が何本も続出するほど盛況であった。
レース以外に社屋スペースにてミニッツレーサーの体験コーナー、D-slotの体験コーナーも設置し、選手のご家族お子様が楽しむ様子が見られた。
第20回大会の天候は快晴、風は穏やかといったベストコンディション。
今回のコースは、普段サーキットに練習で来場される選手と他の選手が平等になるようにと、 第1コーナーとファイナルスペースに細工がされている。このコースを疾走するにはかなりの上級者でも技が必要だ。見応え、やり応え満載の会場には、終始 緊張感と歓声が広がっていた。熱戦の結果を制したのは誰か!


コンクールドエレガンス

コンクールドエレガンスでは、様々なカラーリングが施されたマシンが集まる中、3つのカテゴリーから選ばれた。
その賞を選んでくれたのは、写真を愛する人々が創造力を存分に発揮できるよう、レンズバリエーションを豊富にそろえる「シグマレンズ」様だ。DRXでは走る伝説のバレンティーノロッシ選手のカラーや、V-ONEではオリエンタルカラーを感じさせるデザイン、ガンベイドではオールドファッションを感じデザインと、それぞれステキなマシンをお選び頂いた。




  • V-ONE:LOFT零(左) | DRX:デンソー (左) | ガンベイト:松本 純治(右)





Aメイン出場は6台。標選手、秋山選手、市村選手、加藤選手、丸山選手、鈴木選手というオーダーだ。注目すべき選手は紅一点、愛知県中京大会でファイナル権を獲得した市村佳代子さん。全車綺麗なスタートを切った。2分過ぎたところで秋山選手がトップに立つ。5分を境目に給油タイミングがポイントとなるが、大時計4分10秒を過ぎたところで各車1回目の給油のためピットイン。小さな燃料タンクと燃費を計算しつつ、大時計10分過ぎたところで、1番手、秋山選手、2番手の標選手同タイミングで2回目の給油。迅速なピットワークでその差を一瞬詰め、ディスタンスは1.6秒差(コーナー3つ分)。しかし最後は盤石な操縦で秋山選手がWinnerに輝いた。


Pos.
Driver
Lap
Total Time
Best Time
Avr. Time
1 秋山博志 46L 15'12.060" 18.450" 19.902"
2 標憲一 46L 15'14.700" 18.550" 19.970"
3 市村佳代 43L 15'08.840" 19.570" 21.228"
4 スズキマサヨシ 41L 15'07.840" 20.090" 22.245"
5 カトウコウイチ 33L 14'34.960" 19.650" 26.726"
6 丸山富男 27L 14'26.550" 20.270" 32.586"

Aメイン出場は10台。竹島選手、佐々木選手、高倉選手、小室選手、北井選手、美和選手、国井選手、木下選手、鈴木選手、小林選手というオーダーだ。竹島選手がPPから飛び出したが、高倉選手が抜き去るがあえなくミス。竹島選手がレースを先導し、2位との差を約3秒つけ前半を終える。ポルシェにCRX、スイフト、サニトラとボディもバラエティゆたかで見ている方もたのしいこのクラス。ショートホイールベースのシャシーは転びやすいから、ドライバーの力が重要だ。残り5分のところで全ドライバー残す余力を発揮するタイミング。2番手にスイフトを駆る地元ドライバー佐々木選手がトップとの差を2秒と詰めていく。バックマーカーが迫る中、竹島選手がクレバーな走りで抑えるが、佐々木選手の差はさらに詰まる。接戦の末に最終コーナー手前3つで竹島選手を抜き去り、佐々木選手の手にトロフィーは輝いた。


Pos.
Driver
Lap
Total Time
Best Time
Avr. Time
1 佐々木 真人 33L 10'12.550" 17.660" 18.661"
2 竹島 稔 33L 10'13.260" 17.820" 18.682"
3 美和 俊光 33L 10'16.140" 17.960" 18.723"
4 木下 啓治 32L 10'00.440" 18.200" 18.807"
5 北井 利幸 32L 10'08.810" 17.910" 18.896"
6 鈴木 義昭 32L 10'09.500" 18.220" 19.092"
7 高倉 真吾 32L 10'14.040" 18.320" 19.277"
8 小室 雅彦 31L 10'02.380" 18.440" 19.520"
9 國井 英二 31L 10'14.850" 18.710" 19.882"
10 小林 ヒサオ 28L 10'00.010" 18.690" 21.521"

Aメインは7台。予選順位は、渡辺選手、古川選手、富岡選手、穴見選手、山西選手、幸選手、今西選手だ。スタート混戦を上手く抜け出した古川選手、渡辺選手、穴見選手の3台がレースを引っ張っていく。今西選手はSC430ボディが多数の中、唯一NSXを装着する目立ったボディ。 2分を過ぎたところで渡辺選手がレースリーダーへ。レースラップも17.132とアベレージスピードも最も速い選手だ。ナント!5分30秒を過ぎたところでバッテリー交換をする作戦へ。4番手でコースに復帰する。しかしながら10分を過ぎたところで優勝したのは穴見選手だった。


Pos.
Driver
Lap
Total Time
Best Time
Avr. Time
1 穴見 賢一 35L 10'13.280" 17.050" 17.541"
2 古川 将史 35L 10'15.730" 17.000" 17.669"
3 富岡 優雄 34L 10'06.400" 16.440" 17.915"
4 渡辺 美樹雄 34L 10'08.910" 16.310" 17.963"
5 幸 重行 33L 10'01.180" 17.120" 18.276"
6 今西 昭生 26L 10'14.190" 17.470" 23.850"
7 山西 晴之 - - - -

渡辺選手、田村選手、松倉選手、藤原選手、柴田選手、関戸選手、畠山選手、桑野選手、森原選手、野田選手でスタートする。排気音を轟かせ、数周のフリーランの後に各チームピットマンの手に戻るべくピットロードへ。そしてフラッグがふられるやいなやホールショットを奪ったのはPPの渡辺選手だ。猛然とマシンをプッシュするカンキ藤原選手がマシンをヒットさせ立て回転し5番手に後退した。24周目で渡辺選手がスタックするものの、無事1位をキープして復帰。 7分30秒のところで各車続々と給油に入った。周回の中で刻々と変わる路面状況や競り合う他車の中でいかに自分が優位にたてるかを走りながら計算する。2番手桑野選手と藤原選手が熾烈な接戦を繰り広げ、藤原選手が踏みとどまり勝利。最終ラップトップを走る渡辺選手が残り30秒でガス欠というアクシデント!幸運の末にWinnerとなったのは藤原選手だった。


Pos.
Driver
Lap
Total Time
Best Time
Avr. Time
1 藤原 和樹 55L 15'11.370" 15.730" 16.594"
2 畠山 翔 55L 15'12.080" 15.610" 16.598"
3 桑野 宏昌 55L 15'16.230" 15.770" 16.594"
4 渡部 聖司 54L 15'03.160" 15.450" 16.788"
5 野田 憲一 54L 15'09.560" 15.900" 16.852"
6 田村 穏広 53L 15'04.780" 15.980" 17.123"
7 森原 瑞征 50L 15'05.610" 16.040" 18.125"
8 関戸 浩二 34L 10'16.490" 15.670" 18.146"
9 柴田 宗義 32L 9'51.690" 15.980" 18.368"
10 松倉 典子 18L 5'24.690" 16.020" 18.111"
(チーム戦)

MKG-B、日産車体、チームドック、ひらいし2001R、KSG、高倉建設、いすゞ自動車A、コアやまくにYRC、酒蔵いつものところ、日東工器というオーダーだ。
1年ぶりに復活したピュアテンGP団体。復活初年度の優勝を飾るのはどのチームか。
レース前半のトップ争いは ひらいし2001RとMKG-B、その差わずか0.3秒。レース中盤30周を過ぎたところでいすゞ自動車Aがトップに出る。10分-15分のところで、必ず1回ドライバー交代が必要なチーム戦のレギュレーションは1st、2ndドライバーの走る量が要となる。
トップ7までのアベレージスピードは、16秒台中盤で進むハイペースな争いとなった。
ドライバーチェンの時間が訪れたところでの序盤のトップ争いは0.1秒差の接戦で、いすゞ自動車、ひらいし2001R、日産車体の三つどもえギリギリな接戦が続いた。Aメインともなると、それぞれのドライバーレベルが近いが、バックマーカーを含めた“冷静な抜き方”というのが本当の力として現れてくる。15分30秒が過ぎたところで、いすゞ自動車A、日産車体、日東工器が終盤戦をリードしていく。しかし、くまもんカラーを纏った九州代表の日東工器があえなくスピン!そして日産車体がストップしてしまう。最後までトップを明け渡さなかった、いすゞ自動車Aが優勝をもぎ取った!

Pos. Team Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 いすゞ自動車A 72L 20'01.510" 15.650" 16.683"
2 チームドック 71L 20'10.970" 15.970" 17.090"
3 日東工器 70L 20'02.950" 16.100" 17.171"
4 酒蔵イツモノトコロ 70L 20'03.290" 16.080" 17.199"
5 MKG-B 70L 20'04.450" 15.550" 17.248"
6 ひらいし2001R 70L 20'14.760" 15.840" 17.387"
7 KSG 68L 20'06.940" 16.010" 17.659"
8 日産車体 67L 18'49.000" 15.630" 16.858"
9 コアやまくにYRC 67L 20'07.610" 15.800" 18.007"
10 高倉建設 65L 20'14.280" 15.900" 18.692"

5分間のスプリントレース!鈴木選手、瀬崎選手、渡辺選手という予選順位。
ウォームアップランでタイヤを暖めつつ、ドライバーは決勝への集中力を高めていく。
VEクラスはピックアップよさを活かして、スタートダッシュを決めたいところだ。
ジャンプセクション、障害物セクションを上手にクリアーしなければならないところはDRXレースの面白いところ。
トップは鈴木選手、瀬崎選手、渡辺選手と続く。しかしコロっと転んでしまい、ラッキーで転がり起きれば良いのだが、右に左にステアリングを切り、傾く車体をコントロールするのだ。残り30秒のところで鈴木選手がガードレールに挟まってしまう。しかしながら、アドバンテージをしっかりと築いていたので無事優勝を勝ち取った。


Pos.
Driver
Lap
Total Time
Best Time
Avr. Time
1 鈴木 厚紀 16L 5'08.660" 18.370" 19.455"
2 瀬崎 恭一 16L 5'14.270" 18.710" 19.792"
3 渡辺 豊 14L 5'01.300" 19.550" 21.090"
(チーム戦)

ロックバイター、福島厩舎、MAKINO R&D E-1、NISSAN TECHNO、ぐりーんグラスM、アンデルセンA、MSK39の順番で全車ロケットスタートする。やはりジャンプセクション後の障害物セクションに惑わされ、波乱なスタート順位となった。しかし、上手にマシンを進めてきたのはロックバイターだった。3分経過したところで福島厩舎がトップに立った。そのまま安定して15秒以上のアドバンテージを築くことに成功する。
ドライバーチェンジタイムリミットギリギリまで粘るチームもある中、福島厩舎、NISSAN TECHNO、MAKINO R&D E-1とベテランチーム揃いとなっていた。しかし、残す2分のところでMAKINO R&D E-1がエンジンストップしてしまう。最後はレースを我がモノにコントロールしていた福島厩舎がWinnerとなった。

Pos. Team Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 福島厩舎 58L 20'00.600" 18.740" 20.715"
2 NISSAN TECHNO 56L 20'05.450" 19.380" 21.453"
3 ぐりーんぐらすM 55L 20'08.620" 19.910" 21.892"
4 アンデルセン A 53L 20'04.550" 20.470" 22.774"
5 MAKINO R&D E-1 53L 20'18.650" 19.610" 23.057"
6 ロックバイター 52L 20'07.220" 19.300" 23.304"
7 MSK39 42L 20'20.770" 20.710" 28.886"
(チーム戦)

最終ファイナルレース。フジモデルK、NICS、プラスシステムWS、フジモデルR、Team SKY W、STEP 1 UP、ぐりーんぐらすR、WILDBEAST R、奥田設計、MAKINO R&D S-1というオーダー。この決勝にて結果を残す為に1年間がんばってきたレーシングチームたち。一体どのチームが勝利を手にするのか?
オープニングショットはフジモデルRとフジモデルKのダブル体制となったものの、すぐさまTeam SKY Wが2番手に浮上した。流石のファイナリストたち、ミス無くDRXをサーキットフィールドに行く手を進める。
8分のところで各車給油タイミングを迎えた。残り8分のところでWILDBEAST Rがトップへ!しかし転倒し下位へ落ちてしまった。 STEP 1 UPはジャンプ後の衝撃でマフラーが脱落してしまう。それだけタフなレースをしている証拠だ。
すすっとミスの極めて少ない走りでフジモデルRがトップへ、残り30秒、障害物セクションで一瞬転ぶものの、上手く体制を立て直しそのまま優勝を飾った!

Pos. Team Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 フジモデルR 62L 20'02.070" 18.110" 19.440"
2 ぐりーんぐらすR 62L 20'06.530" 18.220" 19.494"
3 TeamSKYW 62L 20'18.100" 18.340" 19.654"
4 WILDBEASTR 61L 20'08.500" 18.060" 19.842"
5 MAKINOR&DS-1 59L 20'12.270" 18.460" 20.574"
6 NICS 58L 20'11.140" 18.190" 20.947"
7 フジモデルK 55L 20'14.980" 18.470" 22.185"
8 プラスシステムWS 46L 20'10.470" 17.680" 26.468"
9 STEP1UP 44L 15'25.500" 18.710" 21.022"
10 奥田設計 31L 12'11.910" 18.220" 23.735"