2014年度で12回目を迎えた『KYOSHO ミニッツカップ ファイナルチャンピオンシップ』。北海道/横浜/中京/関西/九州で開催した5つのオフィシャルレースと、ミニッツミーティングとして開催した中国大会の計6大会で代表権を獲得した腕利きのミニッツマイスターたちが一堂に集結、アツくも楽しく、そして、ギャラリーにとっても見応えのある”一発勝負”のミニッツ使い日本一決定戦が2日間にわたって繰り広げられた。 開催クラスはコンパクトカー/JSCC/GT/オープン/バギーの5つに加え、大会2日目には『ミニッツミーティング』と題して女性&ビギナーを対象にしたNISSAN JSCC JKBレースを併催。塚本奈々美部長率いるJKB女子RCクラブのメンバーはもちろん、今大会には実車系/趣味系媒体12社17名も大挙エントリー。2年ぶりにレース実況を担当した岩瀬大二さんの軽妙なトークと相まって各レースとも昨年以上の盛り上がりをみせた。 会場では、他にもミニッツレーサー&スロットカーの無料体験コーナーやARドローン&アビトロンのデモフライト、メーカーならではのお宝ジャンク市などを開催、レース参加者だけでなく来場者も楽しめる、”見て、買って、体験できるお祭りイベント”となった。
予選でトップ3台が1秒以内にひしめき合い、好レースが期待されたGTクラスの決勝Aメイン。各車とも綺麗なスタートを決め、全車が一列に連なったオープニングラップを制したのはポールポジションスタートの渡辺選手だったが、3周目の2コーナーでラインを大きく外してアウトに膨らみ、原選手にトップを譲る。その後は、原選手がダイナミックな走りで2番手以降との差を徐々に広げていくかにみえたが、渡辺選手がそれを許さず、トップ2台はつかず離れずの展開に。そして、レーススタートから3分が経過しようとした時、インフィールドで原選手がミスを犯し、再び渡辺選手にトップに浮上。この後、原選手がリズムを乱したこともあり、渡辺選手が一気にリードを広げてあっという間に独走態勢を構築。最終的には2位の原選手をもラップ遅れにする圧倒的な速さでGTクラスを制した。
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JSCCクラス決勝Aメインは、予選で頭ひとつリードしたヤングドライバーの柳澤選手と百戦錬磨の清水選手とのトップ争いが序盤のハイライトとなった。好スタートを切って後続との差を広げにかかった柳澤選手だったが、ややミスが目立ち、清水選手にトップを譲る。しかし、清水選手もインフィールドでスタック、再び柳澤選手がトップに。その後も目まぐるしくトップが入れ替わり、レース中盤には予選3位の塚本選手がレースをリード。これに柳澤、清水の2選手が続き、3台の差がほとんどない状態で残り2ラップに突入し、迎えた3コーナーでなんと塚本選手と柳澤選手が接触! 柳澤選手がトップに立つが、同周回の最終コーナーで今度は清水選手が柳澤選手を交してラストラップへ。最後まで手に汗握る展開となったが、最後は清水選手が逃げ切ってベテランドライバーの貫録と意地をみせた。
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弱冠18歳にしてファイナルチャンピオンシップ3連覇を狙う柳澤選手を誰が止めるのかに注目が集まった決勝Aメインは、予選から好調の柳澤、本田の2選手による一騎打ちの様相を呈した。毎周のように順位を入れ替えながら周回を重ねる柳澤選手と本田選手。しかし、中盤に柳澤選手が計測ライン付近でスタック、大きく順位を落としてしまう。ここからは本田選手と山木選手のトップ争いとなったが、山木選手が本田選手を交してトップに浮上してレースは終盤戦に。ここから驚異的な追い上げをみせたのが、インフィールドで抜群の速さをみせた柳澤選手だった。山木選手との差を一気に縮め、レース残り1分の時点でテール・トゥ・ノーズのバトルに発展。山木選手を射程距離に捉えたかにみえた柳澤選手だったが、計測ライン付近で再び痛恨のミス! 山木選手が見事なレース運びで勝利を飾った。
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ポールスタートの高野選手がトップ走行中の2周目にストレートエンドでハイサイドという波乱の幕開けとなったコンパクトクラスの決勝Aメイン。代わって中村(剛)選手がトップに立ち、これに石村、中村(雅)、高野、柳澤の4選手が続いて団子状態のトップ争いを展開。レースはそのまま中盤に入り、2番手走行中の中村(雅)選手がトップ浮上を狙って中村(剛)選手に襲いかかるも、痛恨のミスで大きく脱落。しかし、今度は柳澤選手がトップを猛追、一気に中村(剛)選手との差を縮めてテール・トゥ・ノーズのまま最終ラップに突入! そして、最終コーナーで中村(剛)選手のインをアグレッシブに突いた柳澤選手だったが、コースフェンスに突進してしまい万事休す……。迫りくるライバルからのプレッシャーにも動じなかった中村(剛)選手がトップでチェッカーを受けた。
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ミニッツコース内に設定された数々のジャンプを豪快に跳び、ギャップやウォッシュボードなど各所に設けられたトラップを駆け抜ける見応え満点のバギークラス。その決勝Aメインはディフェンディングチャンピオンであり、今回も貫録のTQを獲得した小泉選手が他を完全に圧倒した。メリハリが利いたドライビングでトップをゆく小泉選手はアベレージタイムも唯一14秒台に入りそうなほどの安定した走りを披露し続けて、2番手を走行する黒瀬選手の追撃をいっさい許さず! その後も終始ひとり旅を続けて、最終的には2位以下の全車をラップ遅れにするブッチギリで連覇を達成した。レース後のインタビューでは、「優勝こそしましたが、自分のなかではまだまだもの足りないです!」と語った小泉選手。連覇達成で”Mr.Buggy”の称号を手に入れた絶対王者を倒すのは、果たして誰だ?
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Concours d'elegance
藤井 崇司 様(コンパクトクラス) |
ミニッツカップ ファイナルチャンピオンシップはレースに参加するユーザーだけでなく、来場した皆さんが楽しめる催し物も盛りだくさん。今大会でもR/C製品や京商EGG製品を数多くとりそろえたお宝ジャンク市を筆頭に、実際に自ら操縦できるミニッツレーサー&スロットカー『カレラ』の無料体験コーナー、巷で人気のクワッドヘリ『ARドローン』や本物の鳥のような羽ばたきで飛行する『アビトロン』のデモフライト、さらには豪華景品をかけたミス・フェアレディとのジャンケン大会など、参加者の付き添いで来場された奥様、カノジョ、お子さまや、たまたま通りかかったという一般の方々に向けたイベントを用意。京商では、普段R/C製品を目にしたことがない、もしくは手にしたことがないという方々に対して、R/C製品がより身近な存在となるような活動を今後も続けていきます。