2015年度で22回目を迎えた「KYOSHO CUP 2015 ファイナルチャンピオンシップ」には、中京 / 中国 / 北海道 / 関西 / 北日本 / 関東 / 九州の全国7ブロックで開催されたオフィシャルレースの上位入賞者となったエキスパート達による頂上決戦が行われた。その記念すべき場所に選ばれたのは2015年シーズン初戦の中京ブロックでもお世話になった「新東名高速道路・清水PA(ぷらっとパーク)」だ。施設内には多彩なショップやカフェが充実しており、高速道路の利用者以外にも一般道からのアクセスも可能で、誰でも気軽に遊びに行けるのが魅力的なスポットだ。 今回のチャンピオンシップではUSTREAMでの動画配信に加え、新しいLAPカウントシステムを導入。計測データを随時WEBへのアップが可能になり、すぐに正確な情報が閲覧可能になりました。今後のレースでも導入して行く予定ですので、どうぞご覧になって下さい。 (http://www.myrcm.ch/myrcm/main?hId[1]=org&dId[O]=25814&pLa=jp)
レース以外にも魅力は沢山。おみやげ選びにピッタリ、毎度おなじみ京商市の出展。また展示コーナーでは車・飛行機・ヨット等、陸海空のR/Cを取扱う京商ならではのアイテムを展示。そして体験コーナーでは誰でも手軽に遊べるスロットカーや、手のひらサイズのR/Cミニッツの体験走行会を実施した。レース参加者だけではなく、全てのご来場者に楽しんで頂けるようなコンテンツとなりました。
清水PA施設内の往来が多いコンシェルジュコーナーには、中日本エクシス株式会社様の御協力により、2016年3月末に発売予定のビンテージシリーズ第4弾オプティマや、新作samuraiシリーズのミニカー、ハイエースやランドクルーザーを展示させて頂いた。またフリーペーパーでお馴染みのKURUMAG.と京商のコラボレーションブースを展開。実車のMAZDAロードスターを展示して頂き、その横には京商samuraiシリーズの新作ロードスターを展示。実車とミニカーの同時展示で、多くの方が見比べていた。そして永きにわたり参加選手をサポートして頂いている各社メーカー様(近藤科学、双葉電子工業、三和電子機器、ABCホビー、小川精機、マルク)の最新モデル展示や即売会も実施。クルマをテーマに展示やイベントを行っている清水PAと共に各社メーカー様が一丸となり、全ての来場者に見て/触れて/買う/と楽しんで頂く事ができました。皆様のお力添えで多くの来場者に"クルマの魅力"を広く伝えることができたことはもちろん、R/Cカーをより身近に感じて頂けるようなイベントを2日間にわたって無事に開催することができました。この場を借りて各社様に厚く御礼申し上げます。
決勝25分。TQを見事獲得したのは、中国ブロック1位通過した、ぐりーんぐらすR。そして2番手、MAKINO R&D-A(中共ブロック2位)、美和工業所(関東ブロック2位)、トナミ商店(関東ブロック1位)、CrossOver(関西ブロック2位)、(株)E・P・S・A(中京ブロック1位)、MAKINO R&D-B(北日本ブロック1位)、そして、Bメインから勝ち上がってきたのは、しらかば2in1K (北日本ブロック2位)、WILDBEAST R(中国ブロック2位)、そして(株)ユキ商事(九州ブロック1位)。 どのチームが勝ってもおかしくないオーダーとなった。フリー走行後、エンジンストップ〜始動スタートしなければならない。上手にエンジンをかけて勢いよく1コーナーへマシンを運び、最初にコントロールラインを通過したのは、MAKINO R&D-Aだった。しかし、すぐさま美和工業所がトップを奪い返し、ぐりーんぐらすR、しらかば2in1Kが追走する。ジャンプにお椀型&波板トラップと障害物をどうクリアし、いかに転倒しないか、ドライバーはその責任を負う。グルーミー・レシングカラーのトナミ商店がエンジンストップでピットイン。すぐさま復旧しコースイン。5分を経過した時には、バックマーカーも出現し混戦の中を競い合う。8分30秒のところで、トップを快走する美和工業所が給油に入る、2番手のぐりーんぐらすRは10分給油体制か?それぞれの作戦がレース自体を面白くする。全車BEST LAPは 16秒台とその腕は誰もが一流だった。12分のところでぐりーんぐらすRがドライバー交代をする。その時、1位と10位の差は5周の開きがあった。14分30秒で美和工業所がドライバー交代。その他のチームも次々とピットへマシンを放り込む。操縦台のドライバーに目を向ければ長きに亘り、ご参加いただいている女性ドライバーMAKINO R&D-Bの市村選手が登場し、その走りのスキルに会場が魅了されていた。ぐりーんぐらすRと美和工業所のトップ争いが熾烈極まった。レーシングアクシデントで接触すれば、相手を待つという、とてもクリーンなレース展開も行われた。残り5分手前で給油をするチーム、または、しないチーム、最後に勝敗はどう別れるのか?美和工業所が残り約40秒のところで、痛恨のエンジンストップ。その間、MAKINO R&D-Aが2番手に浮上。25分が過ぎたところで、激しいこのレースの優勝を飾ったのは、ぐりーんぐらすR。ウイニングランでその喜びを描いた。
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決勝8分。TQを獲得したのは、関東ブロック1位通過の平城選手。美和選手(関西ブロック 1位)、中島選手(関東ブロック2位)、竹内選手(北日本ブロック3位)、小野選手(中京ブロック3位)、纐纈選手(中京ブロック 1位)、縄間選手(北日本ブロック2位)。そして勝ち上がってきたのは、浅場選手(中京ブロック2位)、秋山選手(北日本ブロック 1位)、増尾選手(関西ブロック2位) というオーダーとなった。速すぎないスピードで、求められるのは丁寧な操作。昨年から始まったこのクラスは、レースに初めて参戦したいと思うユーザーへピッタリなクラスだ。全車綺麗にスタートし、10台列を連なってコース中央まで進むが、波板トラップに足を取られて数台転倒。トップで帰ってきたのは、TQの平城選手だった。美和選手、中島選手、秋山選手と予選通りに事が運ぶ。しかし、その差が全くない状況。激しい、つばぜり合いが行われる。3分半経過したところで、中島選手が2番手に浮上。バックマーカーが多数現れる中、なかなか前を追い抜きさるスピードを有さないマシンは、ワンミスでそのポジションを簡単に落とした。大時計が6分過ぎたところで、中島選手が平城選手のミスでトップへ浮上。8分のところで一体だれが、優勝をもぎ取るのかと息を飲んだ。蓋を開けてみれば、名門チームMAKINO R&Dの中島選手が優勝、2番手美和選手、3番手平城選手という結果となった。
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小学生以下が参加規定のこのクラス。TQは小泉選手(中京ブロック1位)、山西選手(中京ブロック2位)、高橋選手(北日本ブロック2位)、前田選手(中国ブロック1位)、富岡選手(北日本ブロック1位)、小松選手(関東ブロック1位)、所選手(北日本ブロック3位)というオーダーとなった。みんな。悔いのない練習したその成果を思いっきりコースに披露して欲しい、そして、この楽しさをお友達にお伝えして欲しいと思います。さて、大人と同じ8分間の決勝レース。それは、大人に勝るとも劣らないスピードで走りました。また、会場で嬉しいのは、その息子を支えるパパたちの姿。同じ趣味・同じ時間の中で過ごす贅沢さに、京商スタッフもとても羨ましさを覚えました。皆で記念撮影をし、さぁレーススタート。決勝は8分間のレース。圧倒的なスピードで小泉選手が1周目をクリア、それを山西選手がその差コンマ1秒で追走、高橋選手、小松選手、富岡選手、前田選手、所選手と続いた。トップ小泉選手が痛恨のミスをし、すかさず山西選手がトップへと浮上、しかし2分のところで、山西選手が転倒、再び小泉選手が奪い返す。カーナンバー1番から、6番まで、ダートホグという京商製4WDマシンだが、所選手はビンテージシリーズのトマホークを選んで、レースへ参戦(ありがとう!)。約4分のところで、山西選手が後輪脱落してしまう。お父さんが急いでピットへと走る。2番手には高橋選手が浮上。反射神経の良い少年たちは、インリフトになるマシンにも上手に対応していた。残り30秒を過ぎたところで、山西選手、不運なことに前輪が脱落。そして8分が経過したとき、レースリザルトは、優勝小泉選手、山西選手、高橋選手という結果になった。参戦してくれた皆さん、ありがとう!最後に小泉選手にインタビュー。今日はどうだった?→「えぇ、一般バギークラスの人たちとタイムが近かったからいいです。」頼もしいコメントありがとう!
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標選手(北日本ブロック2位)、福島選手(中京ブロック1位)、渡部選手(関東ブロック2位)、高瀬選手(北日本ブロック1位)、田村選手(中京ブロック3位)、野田選手(関東ブロック3位)、丸山選手(関東ブロック1位)、ここからBメインからの勝ち上がりを決めた隅田選手(関西ブロック2位)、梅本選手(関西ブロック1位)、児玉選手(九州ブロック4位)というオーダーとなった。レーススタート前、エンジン調整の音が会場に響き渡り、これから始まるドラマに期待が膨れていた。決勝は20分。制するのは一体誰なのか?スタートフラッグ&シグナルに反応し一斉スタート。 1コーナーでぐちゃぐちゃに。スルスルとトップグループが抜け出し、標選手、丸山選手、隅田選手、梅本選手、野田選手、高瀬選手、福島選手、渡部選手、田村選手、児玉選手という1st Lapになった。 1周 13秒前半で回る本コース。巧みにセットを仕上げたマシンを右に左に動かす。20分をどうスロットルワーク&燃費計算し、給油し、ミスせずに走りきるか?そんなことはAメインの猛者達は誰だって分かっていた。1位から5番手まで同一周回で回る、カーゼッケン7番の丸山選手がマシントラブルでレースを離脱。気がつけば約5分過ぎのところで、福島選手が3番手まで順位を回復していた。ここでトップ標選手と2番手、高瀬選手のビハインドは7秒差だった。給油タイムが訪れる。一瞬順位が前後するものの、周回とピットイン作業のスムーズさにより順位変動が無い。激しい2番手争いに注目が集まる、少しでもミスがあれば、いつでも抜くぞと福島選手。それをしっかりと抑える高瀬選手。バックマーカーになる選手たちもベテラン揃い、スムーズにインを開けてバトルに水を差す事はしない。じわじわと福島選手が、トップを快走する標選手との差を、周回を重ねるごとに迫っていた。再び訪れる給油タイム。勝利の女神はどうなるのか?最後の最後まで、わからない展開に息を飲む展開。瞬間を生きるというシーンはまさに、リアルモータースポーツとなんら遜色が無い。17分のところで、最終コーナー手前、標選手がストップ。ベルトでも切れたのか!?ここで、操縦台を降りてしまう。やはり、第22回 KYOSHO CUP2015ファイナルチャンピオンシップ大会にも「魔物」は住んでいたのだ。このクラスを制した素晴らしきステディなドライバーは、福島選手となった。2番手3番手には高瀬選手、梅本選手となった。コースは大きな拍手に包まれた。
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ABCホビーのよく走るR/Cといえば、その姿は可愛くスケール、走りは本格のFF2輪駆動のガンベイド。CR-X、Fit、CR-Zなど、各々のオリジナルカラーリングが施されて、そのバラエティに見ている観客も楽しい。このクラスのAメインは、TQ北井選手(中京ブロック1位)、谷井選手(北日本ブロック2位)、荒川選手(北日本ブロック1位)、藤原選手(中国ブロック2位)、小坂選手(中国ブロック1位)、安倍選手(九州ブロック1位)、木下選手(九州ブロック1位)、衣笠選手(関西ブロック2位)というオーダーとなった。決勝スタート。フラッグダウン〜アップと決戦の火蓋が落とされ、全8車綺麗に連なるように走り始めた。8分間の決勝時間。誰が優勝をモノにするのか?スロットルをオープンに、そしてマシンをシュアに走らせる。ワンミスで順位が入れ替わってしまう程、ドライバースキルは近いものがある。そして、ある意味イコールコンディションで開催できるチキチキ走りが楽しい。3分半のところで、北井選手(CR-X)、荒川選手(Fit)、谷井選手(CR-X)という順位だった。残り10秒前カウントが流れ、レース終了のフラッグが振られた時、優勝を飾ったのはポール トゥ ウインの北井選手、谷井選手、荒川選手という結果となった。
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1/ 12シャシーにCカースケールボディがとても雰囲気あるこのクラス。 小泉選手(中京ブロック2位)、小松選手(北日本ブロック1位)、鈴木選手(中京ブロック1位)、北川選手(北日本ブロック4位)、渡辺選手(関東ブロック2位)、太田選手(北日本ブロック3位)、木下選手(中京ブロック3位)、近田選手(関東ブロック4位)、瀬崎選手(中国ブロック4位)、池田選手(中国ブロック3位)というオーダーとなった。フラッグが降ろされシグナルアップ!スタートを切るやいなや、小泉選手がぶっちぎりで走る。小松選手、北川選手、木下選手、渡辺選手と続く。トップのベストラップは 14.232と更新し、周回ごとに2位との差をを開いてく独走体制となった。残り4分のアナウンス。折り返しとなり、順位も落ち着き始めた模様。特設テクニカルコースは、一瞬、どの各マシンも上手に走行するので同じスピード・レンジの様に見えるのだが、コーナーひとつ、ひとつに差があるのだろう。1周まわれば、ぐんと差が開いているのが計測器では明白だった。1周のまとめ方が鍵の様だ。8分が経過したところで、TQ&優勝を決めたのは小泉選手、2番、3番は小松選手、北川選手という結果となった。おめでとうございます!
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決勝25分。ドライバー、ピットマンのコンビネーションが大切なこのクラス。MAKINO R&D(北日本ブロック3位)、ひらいし2001R(中京ブロック3位)、(株)ミサト技建(九州ブロック3位)、Team Honda(関東ブロック1位)、インフィニティ(中京ブロック2位)、いすゞ自動車(中京ブロック1位)、LOFT-R(九州ブロック1位)、ここから勝ち上がりで、アイランドスタイル(関西ブロック1位)、日産証券(関東ブロック2位)、武空調サービス(中国ブロック1位)というオーダーとなった。2015年度の優勝チームは、一体どのチームか?スロットルに呼応するエンジン&マフラーから流れる一筋の排気雲。オイルの匂い。仕上がった路面、天候により濡れている場所。変わる気温、環境。その全てに対応できたチームが栄誉あるカップを持ち帰ると、一丸となっている瞬間だった。スタートはエンジンストップからスタートだ。スターターボックス、プラグヒーターから一斉に手を離す。緊張の一瞬だ!全車綺麗にスタートか!と思われたが、カーナンバー5番のインフィニティがスタートできずに、ピットインした。そして、スタートするやいなや、MAKINO R&Dもコースを回ったがピットインとなってしまう。トップを快走するのは、ひらいし2001R、いすゞ自動車、LOFT-Rと続く、そして日産証券が4番手と同一周回。3:45分のところで、ストレート最後区間、ひらいし2001Rが痛恨のエンジンストール。その間、いすゞ自動車、LOFT-Rがサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げ、勢いあまって、オーバランしそうなマシンを力づくで抑えている。そして3番手にはTeam Hondaが上がってきていた。大時計が8分近くを指すとき、給油作業へと移行する。また、再び順位が入れ替わり、LOFT-Rがレースリーダー、給油作業もスムーズにマシンを送り出す。トップのいすゞ自動車の後方1.5秒で復帰し、猛チャージする。しかし、繰り広げられるバトルの中、いすゞ自動車が右フロントを損傷してしまう。Team Hondaもピット作業後、マシンをストップさせてしまう。大時計が14分の時、1番手、LOFT-R、2番手、日産証券、3番手、アイランドスタイルという順位になっていた。残り6分のところで、LOFT-Rが最後の給油。順調にマシンを送り出す。武空調サービスがピットオーバーで痛恨の10秒ペナルティ。そしてトップは一瞬MAKINO R&Dとなったが、再びLOFT-Rが返り咲く、3番手にはいすゞ自動車。残り4分のところでトップと2番手の差はコンマ2秒。最後の最後までどちらが勝利するか、一瞬たりとも気が抜けない好バトルとなった。レース会場に悪魔はいるのか?レースアナウンスが「魔の1分40秒」とコースに実況が響く。そんな事を物ともせずに、大バトルを制したのは、MAKINO R&Dが2015年度のTQ & 優勝チームとなった。素晴らしい戦いをありがとう!そしておめでとうございます!
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各ピットでは全国ブロックを勝ち上がってきたエキスパート達によるセッティング情報や、コース攻略などの話題で盛り上がっていました。皆がライバルであると同時に、同じR/Cが好きな仲間でもありますので、多くのR/C談議に花を咲かせておりました。
Concours d'elegance
小松大治郎 選手(EPバギージュニアクラス) |