2016 KYOSHO POWERBOAT GRANDPRIX |
2016年7月31日(日) パワーボートグランプリ in 万博公園 大阪府 吹田市万博記念公園内
大地の池 北岸 |
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7月31日に京商パワーボートグランプリ in 万博記念公園が大阪府吹田市の万博記念公園で(株)ABCホビー様にご協力いただき開催されました。
梅雨明け直後とあってこの日の予想最高気温は34℃。参加者の皆さんが熱中症にならない様に無料の冷水&塩飴コーナーを設置。さらに万博記念公園は一般の入場者が多いという事で、エンジン始動エリアには選手以外の見学者が入って来ない様に三角コーンとテープで仕切って安全対策を施しました。
参加人数は述べ34名と昨年よりやや少ないエントリーでした。電動クラスのバッテリーレギュレーションの変更で調整が間に合わなかったり、ニッケル水素バッテリーの追い充電が間に合わなくなる事を危惧する選手が予想以上に多かった様です。その代わりに、EP-STクラスは盛況で、全体の半数の17名が参加しました。
今回はヒート数が少ない代わりに、参加選手に1日思いっきりレースを楽しんでいただくために、時間ギリギリまで5ラウンドのレースを行ないました。表彰式、抽選会は雨に降られてしまいましたが、皆さん存分に楽しんでいただけた様子でした。
<各クラスのレース内容>
■EP-STクラス:
最も激戦になったクラス。3組でのレースとなりました。まず1ラウンド目で速さを見せたのはジェットストリーム600の筧選手。速度、ライン取りともに良く他艇を寄せ付けない走りでトップゴール、平松、山中両選手と並んで400P。続く第2ラウンドも筧、山中選手がトップゴールし首位争いに、しかし、山中選手は1ラウンド目にフライングしているので暫定2位。第3ラウンドは暫定トップの筧選手がトップゴールするもブイカットで減点、平松、薬師両選手も400Pを取り、山中選手がここでもまたフライングとブイカットをしてしまい大幅な減点、この時点で首位争いから脱落。第4ラウンドでトップ筧選手がまたもブイカット、このチャンスにトップゴールしたい平松選手でしたが逆転ならず筧選手がトップゴール、平松選手は2着、このラウンドで薬師選手が追い上げを見せて連続トップゴール。上位に食い込み入賞圏内に浮上。最終ラウンドでは上位の選手が直接対決。ここでもやはり筧選手が速く、減点無しのトップゴール、2着に薬師選手、3着に平松選手で集計に。EP-STクラスは皆さん気合が入りすぎていた様で、今までに無くフライングやブイカットが多発しました。しかし、結果は筧選手がフルラウンドトップの1900Pで優勝、2位に平松選手、薬師選手はわずか106P差で3位でした。
■EP-TNクラス:
このクラスが最も調整が難しいと言われたクラスで、参加人数も少なくなってしまいました。
急遽私もハリケーン900VEで参加し、ニッケル水素バッテリーでの走りを披露したところ、周りからは意外に速く走れる事に驚きの声が上がっていました。1ラウンド目は私がハリケーンでトップゴールしたのですが、2ラウンド目は山本選手がトップゴール、3ラウンド目に山本選手がリタイヤした隙に私がトップゴールまであと僅かのところでライン取りが甘くなった所を柳澤選手がインを刺してトップゴール、私はこの時点まで暫定トップだったのですが、第4ラウンドも柳沢選手がトップを連取し山本選手が2着、私は転覆で25Pとなり3選手ほぼ同得点の状況で最終ラウンドに。私はまたも転覆してしまい25P、山本選手がトップゴールし優勝、柳澤選手が2位になりました。
■EP-OPクラス:
1ラウンド目、このクラスでも筧選手の速さが際立っていました。恐らく50km/h以上は出ていると思われる速度で、安定した走りを見せてトップゴール、私は新製品のハイドロプロのデモ走航も兼ねてエントリー。7.2V仕様でも十分な速さと旋回性能の高さをアピールしてトップゴール。続く第2ラウンドも筧選手がトップゴール、同じウォーターブラスターで参戦の三原選手もトップゴール、3ラウンド目からは私は参加せず6艇1組でのレースとなりました。
このラウンドは中林選手がトップゴール、筧選手はこの日唯一の2着ゴール、三原選手が3着となり三原、中林両選手が僅差の2位争いに。第4ラウンドは筧選手がトップ、三原選手が2着、中林選手は4着と若干後退してしまい最終ラウンドへ。最終ラウンドも安定した走りで筧選手が圧巻の優勝、2位に三原選手、中林選手は3位となりました。
■GP-18 & 船外クラス:
18クラスの参加が少なかったので、混走でのレースとなりました。第1ラウンドは船外F1艇が多い中、FMR21Vに18エンジンを搭載して参戦した森本選手が最高速度ではF1艇が勝るも安定感の有る走りでトップ400Pを取得、才木選手も落ち着いたライン取りでトップゴール。第2ラウンドではリタイヤ続出となってしまい第7ヒートでは4艇全員リタイヤして全滅してしまうという一幕も。そんな中、森本選手がただ一人完走して400Pを獲得。他を大きく引き離しました。3ラウンド目には才木選手が森本選手との直接対決に勝ちトップゴール、森本選手は2着。ここまで追い上げてきた才木選手でしたが、4ラウンド目でまさかのリタイヤ、森本選手はトップを取れず2着ゴールと、上位2名がポイントを落としている間に前田選手、平野選手がトップゴールして追い上げを見せて最終ラウンドへ。ここでもエンストや転覆艇が多く、生き残ったのは森本選手、吉留選手、藤田選手の3名のみ。最終結果はGP-18クラスは森本選手が優勝、2位に藤田選手となり、船外クラスは才木選手が優勝、前田選手が2位、3位に平野選手が入りました。
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参加選手が積極的に他の選手のサポートを行なう和気あいあいとした雰囲気でのレース。
EP-ST CLASS
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EP-TN CLASS
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EP-OP CLASS
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GP-18 CLASS
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GP-船外 CLASS
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今後の大会運営における会場全体の安全性を考慮した結果、
京商が主催する京商パワーボートグランプリと京商マリンカップにおいて、リチウムポリマーバッテリーの使用を禁止し、全ての電動クラスでニッケル水素またはニッカドバッテリーのみ使用可能とするレギュレーション変更を行なう事になりました。
7月17日(日) の京商マリンカップ in 王禅寺から新レギュレーションを適用されました。