KYOSHO CUP ファイナル
2009年2月28日(土)、3月1日(日)/横浜赤レンガ倉庫 イベント広場

15年目を迎えた、新生京商カップ。 日本一を決める感動のドラマが、今年も繰り広げられた!


横浜赤レンガを埋めた京商レッドの饗宴!


15周年を迎えた京商カップの今回の舞台は、首都圏有数の情報発信イベントスペース「横浜赤レンガ倉庫」。厚木の京商サーキットを飛び出し、よりたくさんの方にR/Cの素晴らしさを伝えるためにチョイスした、最高の場所です。元は倉庫という赤レンガの趣を残した建物の中には、時代の先端を走るショップがいっぱい。そして広々と取られたイベント広場にもひとがあふれています。そんなロケーションの中での開催だから、一般観客がひっきりなしに観戦。コースオープンと共に会場を満たすピュアテン達の咆哮が、さらに観客を集めています。日本一のチームを決める、年に一度のフェスティバルに相応しい開催となりました。

テーマは「京商モータースポーツパーク」


エンジョイクラスとシリアスクラスという新たに設けられたクラスそれぞれで、初めての日本一を競った今年の京商カップ。15年目を迎え、メジャーレースとしての風格さえ漂うまでになりました。そして年に一度のお祭りを、選手や応援団に楽しんでいただくのはもちろん、一般のお客さんにも楽しんでいただこうと、今回掲げたテーマは「京商モータースポーツパーク」。エンジン始動体験コーナーやdNaNoコース、また大反響をいただいているレーシングカートのモデルとなった「ビレル」の実車展示ブースを設けるなど、モータースポーツの楽しさを、そしてその一角を占めるR/Cカーレースの歓びを少しでも理解いただこうというのが、その趣旨です。さらに、R/C全体にも注目していただくべく、カー以外のジャンルのモデルもたくさん展示。訪れたお客様から熱心な質問を受け、おおいに関心を引いていたようです。

京商が発売したレーシングカートのモデルとなった、世界のレーシングカートをリードする「ビレル社」も実車を展示。日頃目にすることのない、まさにピュアレーシングマシンの勇姿に、観客は興味津々。 模型エンジンの精密さを伝えると共に、その始動を体験していただくコーナーを企画。大人気で、体験希望者の列が出来るほどでした。 カーだけでなく、空域モデル、水域モデルなどの全ジャンルを展示。カー以外にも関心のある方に大好評!

開催に協力いただいたR/Cプロポメーカーさんも展示ブースを開設。選手のトラブルや、一般のお客様への対応に大わらわ。有り難うございました! 京商の誇るミニカーはもちろん、R/Cモデルの数々も特別販売を実施。レアものやお買い得商品がいっぱいで、常に大賑わいでした。 話題のdNaNoの特設サーキットもオープン。マイカー持参の方にも、レンタルマシンで走らせた方にも、大好評でした。

「ポイント7ツアー」で伝えたR/Cの楽しさ凄さ

せっかく来ていただいた一般のお客様にも判りやすくR/Cの世界を解説する「ポイント7ツアー」が大好評。これは今回の見所を7つ抜き出して解説するパネルを7カ所に配置し、それぞれを読めば、京商カップの、そしてR/Cモータースポーツの醍醐味をより楽しんでいただけるという趣向です。まるでスタンプラリーのように、全パネルを訪ね歩いてくださる方もいらして、楽しんでいただけた模様。加えてカーだけではなく、空・水域モデルも展示し、R/Cモデル全般のアピールも行うことができました。ここでそのパネルをご紹介しておきましょう。

<ポイント1>
スケールスピード600Km/h
マシンの速さに驚いていたお客さんも、このパネルで納得。最高速度60Km/hを出せるので、スケールサイズが1/10であることを換算するとこの数字!だから迫力満点なんです!
<ポイント2>
魔物はいるのか、赤レンガサーキット。
石畳に設営されたコースは40×30mのスペースに、低速コーナー、高速コーナー、そしてストレートを織り交ぜたレイアウト。全長160mにおよぶこのコースをミスなくクリアできなければ、勝利をつかめません。
<ポイント3>
勝利の女神は時間に五月蠅い。
コンマ数秒単位で競われるレースは、高度な自動計測システムで管理。もちろんいかに速く駆け抜けるかが重要だが、ドライブテクニックだけでなく、ピットワークやセッティングの優劣も問われる過酷なドラマなのです。

<ポイント4>
実車カート≒R/Cカート
エキシビジョンレースが大好評だったレーシングカート。そのモデルとなった実車のビレルをブース展示。モータースポーツの登竜門という意味では、どちらも総合力が問われる世界だという点はまったく同じ。
<ポイント5>
TOY or HOBBY
遠隔操作でドライビングできるR/Cカーはたくさん発売されています。でも、超えられない壁がトイとホビーにはあるのです。こだわりのメカニズムに始まる本格的で奥深い楽しみは、ホビーR/Cだけのもの。
<ポイント6>
声を潜めてお進み下さい!
いつもは選手と関係者以外立ち入り禁止のピットをのぞき見ることが出来る通路を、今回は特別に設けました。殺気立つチームの様子や、近くでしか観察できない精密なシャシーの様子を見ていただくことが出来ました。

<ポイント7>
日本一の座を掴むために。
ピットの中での様子は、誰しも関心があるもの。選手以外の関係者にも、チームがどんな作業を、どんな目的で施しているかは関心事。一般の方に、ピットでの作業を見ていただき、その本気ぶりを体感いただきました。

好天に恵まれた初日


前日までの氷雨模様の空とは打って変わり、晴天に恵まれた初日、午前中から一般観客も続々集まる中、練習走行と、2回の予選ヒートを実施。一般観客は、そのスピードと迫力にびっくり。一方各チームは、第1回目から受け継がれた「大人による大人のR/Cカーレース」という、京商カップの哲学を正しく引き継ぎ、新設クラスでのレースながら、まったく滞りなく進行することができました。これも“大人のレースに相応しい参戦姿勢”を貫いてくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。


いよいよ決勝日、ナント、SUPER GTのチャンピオン本山哲選手が参加!

そして二日目の朝がやって来ました。いよいよ決勝の時。しかし鉛色の空からはパラパラと雨が!ほどなくコース路面はすっかりウエット状態。各チームは防水対策におおわらわです。全員が空を見上げて雨が上がる事を祈る、まさに波乱の幕開けとなりました。しかし、大会は当初の予定通り進行。過去にも雨天でレースを決行した事があります。雨中のバトルも、モータースポーツであるからには実車さながらに避けられません。まずは全員集合の記念写真でドラマの幕開けです。
おや、最前列に見馴れた顔が!なんとSUPER GT2008年度のグランドチャンピオン本山哲選手ではないですか。過去にR/Cカーレースの経験もあるという事で、エキジビションレースのレーシングカートによるプレスレースに、急遽参加していただくことになりました。



コンクール・ド・エレガンスはどのチーム? 記念写真の後に全車が集結。
その中からジャッジがコンクール・ド・エレガンスを選定。栄冠に輝いたのは、2チームで出場の「フジモデルR、Kチーム」。
ブルーとレッドのラインでまとめたカラーリングが精悍!
受賞に相応しい美しさです。
15周年に相応しいサプライズが・・・。 弊社専務の開会の挨拶で、サプライズ発表が。15周年にちなみ、優勝チームにはナント副賞で15万円相当の弊社商品券が、さらにブービー賞として1万5千円をブービーチームに差し上げる事が急遽決定。
来年も、こういったサプライズ発表があるかも!?

15年の重みを感じた一時 京商カップの常連チームのひとつ「武空調」。京商ワールドカップにも出場し、ご夫婦で楽しんでいらっしゃる様子が、海外開催時には話題となりましたが、今年はずいぶんと賑やかな顔ぶれで参加。初期の京商カップではまだまだ小さかった娘さん、息子さんが、こんなに成長されていました。いやいや、15年の長さを感じさせる再会でした。
京商カップ初の、Webでのライブ配信を実施! 京商カップ初の試みとして、Web上で実況中継を視聴できるように、簡易放送席を導入。実況席にはゲストも呼んで、ライブ感あふれる放送を行い、会場に来られなかった皆さんに大好評でした。そしてもちろん、あの本山選手も出演。ビッグゲストの生出演に、一挙にアクセスが増加した模様でした。

予選後に実車技術者によるマーチカップカーレースを開催!

3回目の予選を終え、エンジョイチームは全9チームが走りきり、午後2時半からのファイナルを待つばかり。
シリアスチームは41チームが6ヒートに分かれて競い、次の1/8、1/4、1/2の各ファイナルへと駒を進めます。

予選後は、「スパーダ09L マーチカップカー」によるエキシビジョンレースがスタート。ドライバーは、実車の技術者が特別参加。R/Cカーも筋金入りの大好き人間ばかりだそうで、実車マーチカップカーにも携わってきた人々が、京商マーチを走らせるという、なんとも面白い巡り合わせです。R/Cカーも筋金入りの大好き人間ばかりだそう。実車マーチカップカーを開発した人たちが京商マーチを走らせるという、なんとも面白い巡り合わせです。彼らの間では、もっぱら「スパーダを1/1に拡大したら、すっげー速いマシンが出来るのになぁ」という話題が出るのだそう。その実現を期待したいところです。



日本チャンピオンがレーシングカートで走った!

続いて大反響の京商ビレルレーシングカートが登場。リアルなフォルムと走りが、雨の中観戦してくださっている一般のお客さんに大受けでした。 そして、本山選手も出場するプレス対抗レースがスタート。出場雑誌は8誌。加えてモデルとなった実車レーシングカート「ビレル」と、2008年度スーパーGTのグランドチャンピオンドライバー、本山哲選手!この突然の参戦を場内放送で聞きつけて集まったギャラリーが、コースの回りに鈴なり状態。


そんな大盛り上がりの中、レースは混戦状態。意図して最大スピードを抑えているレーシングカートでは、必ずしもエキスパートが速いとは限りません。そしてそれこそがレーシングカートの楽しさの秘訣。本山選手をはじめ、みなさんレースを楽しんでいる様子です。 結果、上位3位にR/C専門誌が残らないという意外な結果に。なんとトップは「ビレル」!実車メーカーとしての意地の勝利で見事優勝。2位には「グッズプレス」、3位に「レスポンス」。そして4位に本山選手が入るという、ドラマチックな結果となり、会場は大いに沸きました。



ビレルコーナー

本山選手4位入賞! 予想を覆す好走(失礼!)で、会場を盛り上げてくれた本山選手。観戦者は、ビッグゲストの参加にビックリの様子。日本を代表するレーシングドライバーであり、昨年の2008年度SUPER GTのグランドチャンピオンですからそれも当然。R/Cと実車、共にモータースポーツスピリッツは変わりないという話しや、京商レーシングカートのできの良さ、走りの楽しさを語ってくれました。本山選手、来年も頑張ってください!

「武空調鳥取」が初制覇!

さぁ、いよいよ決勝です!ようやく雨が上がり、路面もほぼドライ状態に戻ってコンディション良好になった本日のベストタイムに、エンジョイクラスからスタート!今年の新設だけに、どのチームが確実とは予想できないレースです。そしてその通りに波瀾万丈のレース展開。順位が目まぐるしく変わる中、終盤で粘りの走りを見せた「武空調鳥取」が見事、初の栄冠をつかみました。



ドライ→ウエットに急変したグランドファイナル!

思い通りに行かないからこそ、レースは面白い。人が操っているからこそ、ドラマは起こる。でも、その波の中で翻弄されるチームは大変です。その度に一喜一憂し、運命の過酷さを恨んだり悔やんだり。勝利の女神の気まぐれがドラマを作り上げます。
「赤レンガ」という最高の場所で開催された京商カップファイナル。完璧なドライ状態のコースコンディションを取り戻したところで、レースはスタート。薄日すら射し始め、再び雨が…。
こうなると、路面を覆っていたオイル分が浮き上がり、一気にスリップリーなコンディションとなってしまいます。
事実、各コーナーではくるくるとスピンを演じるマシンが続出。順位はどんどん変わります。


そんな中、勝利の女神は、中盤より圧倒的な差をつけていた「TMサーキットES」の頭上に輝きました。目まぐるしく変わる路面コンディションの中での勝利に、会場からは賞賛の拍手が沸き起こりました。


涙と歓喜の表彰式。サタデーレースも始まり、今年も熱い戦いが待っている!


初めてのクラスで開催された新生京商カップ。波乱を生んだ悪天候も、モータースポーツの醍醐味を盛り上げる舞台装置となったかのような2日間でした。表彰式の後、上位3チームがドライビングスタンドに上がってシャンパンファイト。そぼ降る雨が、歓喜と熱気で空に蒸発してゆくかのようでした。このモータースポーツの楽しさは、今年から各地で京商カップと併催される「サタデーレース」で、より幅広い皆さんに体験していただきやすくなります。そして来年は、このページをご覧になっているあなたが、今年のレースを戦ってチャレンジする番。
気軽に本格的な歓びが味わえる“京商モータースポーツ”の世界を、ぜひご体験ください!







 シリアスクラス
決勝Aメインレース(PDF)

【優勝】 TMサーキットES チーム

【2位】 Misty チーム

【3位】 神和建設 チーム
Pos. Team Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 TMサーキットES 94L 30'09.570" 14.000" 19.327"
2 Misty 93L 30'12.030" 14.240" 19.522"
3 神和建設 93L 30'14.940" 14.210" 19.533"
4 武空調サービスG 91L 30'01.670" 14.500" 19.837"
5 シンテックF6 91L 30'13.750" 14.080" 20.009"
6 ぐりーんぐらすS 90L 30'19.900" 13.870" 20.300"
7 KSG S 90L 30'20.120" 13.850" 20.288"
8 イスズ自動車藤沢 89L 30'14.390" 15.220" 20.404"
9 愛知車輌興業B 72L 30'25.410" 14.710" 25.461"
10 服部化成 46L 25'48.060" 14.570" 34.052"
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 エンジョイクラス
決勝Aメインレース(PDF)

【優勝】 武空調鳥取 チーム

【2位】 コーアツN チーム

【3位】 SAR チーム
Pos. Team Name Lap Total Time Best Time Avr. Time
1 武空調鳥取 99L 30'04.500" 15.030" 18.194"
2 コーアツN 98L 30'11.870" 15.850" 18.485"
3 SAR 98L 30'13.520" 15.310" 18.470"
4 セイコーラボRC-King 97L 30'06.790" 14.900" 18.567"
5 トヨカワホビーD 96L 30'16.020" 15.720" 18.876"
6 創美企画B 93L 30'03.470" 15.750" 19.349"
7 MAKINO R&D-E1 91L 30'00.380" 15.530" 19.711"
8 サンワドー 75L 30'04.950" 15.790" 23.011"
9 国光工業S 69L 22'33.300" 16.090" 19.570"
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コンクールドエレガンス
フジモデルR、K チーム