WEB: 走りの追求とは、具体的にはどのあたりを?
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石川:
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まず低重心化をさらに推し進めています。ル・マンカーのボディに対応させた新シャシーMR-02LMでは、モーター搭載位置を5.5mm下げました。同時にフロントが小径ホイールとなったので、ナックルを新規に起こし、1mm車高を下げています。リアは相対的に大径ホイールとなりますが、モーターケースのシャフトを上げる事で車高が下がっています。これらにより、全体重心が数ミリほど下がったわけですが、全高がわずか39mmのマシンですので、想像以上の低重心効果を引き出せていますよ。
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WEB: 低い重心は走りの胆となりますからねぇ、効果は大きい事でしょう。
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石川:
そうですね。でもそれだけではなく、モーターを従来より2mm内側に寄せました。質量のある回転体であるローターが、シャシー左右のセンター付近に位置するように配慮した設計です。これにより左右の操舵感のバランスが最適化され、スロットル変化に対する不均一な回転マスの悪影響を抑え、またパワーオンでの加速時の直進性が向上しました。
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