研ぎ澄まされた戦闘力。
河本 篤志 Atsushi Kawamoto <河本 篤志> Japan / 日本

【IFMAR 1/8オフロード 世界選手権】 2002年-世界第9位
【JMRCA 全日本選手権】 優勝3回

チームKYOSHOジャパンを経て、2004年インターナショナル入りを果たす。
冷静沈着なレース運びで常にトップクラスのポジションをキープする。
(チームKYOSHOインターナショナル所属 )
MP9の走行を始めて約1ヶ月が経ちました。 この期間でのMP9に関する感想をレポートしたいと思います。

1)組立について
前作までのインファーノシリーズに比べ、格段に組立が容易になりました。
まずはネジ全てがヘックスビスに変更となった事で、締付け作業が楽になり整備性の向上とネジの耐久性向上にも貢献しています。
 サスシャフトのEリングも無くなり、組立て易く走行時のEリング脱落によるトラブルも皆無です。
また以前まではセッティング変更の為に生じるサスアームなどの干渉部分の切削を行っていましたが、MP9ではあらゆるセッティング変更に対応出来るように設計されており、切削加工は一切行わずに組立てが出来ました。
 ステアリングやスロットルのリンケージも専用のサーボホーンが付属し、走行に重要な要素であるリンケージの組立ても容易になっています。
他にも語り尽くす事の出来ない程の拘りが細部に亘って感じる事が出来ました。
前作までのクオリティーを更に高めることで、誰もがハイエンドマシーンの製作を楽しめる車になっていると思います。

2)初走行について&MP777との比較及び、MP9の良さ
走行に関しては初走行から高い性能を発揮してくれました。
まずは高い安定性と加速力の良さに驚きました。
セッティング自体もただ説明書通り組上げて、1タンク目からの走行で前作MP777の走りを凌駕する予想以上のMP9の性能に自ら虜となってしまいました。
重量配分の見直しと軽量化による加速力の良さに、ビックボアダンパーの吸収力でジャンプの処理は格段に楽になり、バギーの醍醐味でもあるジャンプをより楽しく、より速くクリアーができます。
低重心化とサスペンションジオメトリーの見直しによる走行安定性は、コーナーでの旋回性能に大きく貢献しておりステアリング及びスロットルワークが楽になり、ギャップ走破性も格段に向上しています。
あとコースをより速く走行させるにおいて重要な要素であるブレーキが細部の見直しによってハードなブレーキングタッチからソフトなブレーキングまで一定した効きと、長期間おいて維持ができ耐久性にも貢献しています。

MP9のセットアップ能力は調整幅が広く、また容易に変更が可能なのも魅力です。
車本来の安定性が高い為クイックな特性からマイルドな特性まで自在に変更も可能で、自分自身の好みに合ったセッティングを行う事ができます。レース時などにおいても刻一変化するコースの路面状況でのセットも短時間で尚且つ容易に変更が出来るのは、よりレースを優位にしてくれます。

あと各パーツの耐久性も飛躍的に向上しており、ストレス無く走行が出来ます。
加速・減速・曲がる・飛ぶと言ったバギーコースを走行する全ての要素で前作を大きく上回るクオリティーを実現出来ていると思います。
※2008年9月現在

八木 則行 Noriyuki Yagi <八木 則行> Japan / 日本

【IFMAR 1/8オフロード世界選手権】 ファイナリスト

チームKYOSHOにおいて金井選手に次ぐベテランドライバー。
その経験からあらゆる路面に対する順応性は天下一品。世界選のファイナリストでもある。
(チームKYOSHOジャパン所属 )
1)組立について
 MP9キットを組み始め、最初に気がつくことが、MP777と比較して各パーツの小型形状変更や肉抜きに伴う軽量化である。明らかに1つ1つのパーツが軽い。 そして、インファーノ系初となる、サスシャフトにEリングを使用していない足周り。サスシャフトを前後からサスホルダーで挟み込み、バルクヘッドで固定する。これはサプライズな構造である。リヤトー角を2.5°→3°等へ変更する際、サスシャフトが前後にずれることがなく、リヤトー角変更が容易に出来る。 そしてこのキットには、わずらわしいEリングをはめる作業が一箇所もない。

2)初走行について
 初走行でまず驚くのは加速の鋭さ。MP777と比較して、とても同排気量のエンジンが搭載されているとは思えないほどの加速をする。そして、ブレーキング、コーナリング、ジャンプ、全ての動きが滑らかで且つ、軽快な動きだ。

3)MP777との比較及び、MP9の良さ
 MP777はセッティング能力を最大限に駆使し走らせる車でセッティングノウハウが物を言う難しい車でした。これに対して、MP9は初期のポテンシャルが高く、走行中の挙動変化が出にくい。またどのような路面でも常に安定し、走らせることが出来る完成度の高い車です。
※2008年9月現在

茂木 誠 Makoto Mogi <茂木 誠> Japan / 日本

【IFMAR 1/8オフロード世界選手権】 ファイナリスト

世界選の出場経験も豊富なドライバー。
もちろん全日本選手権ではファイナルへ多々進出。今後の活躍が期待される注目株。
(チームKYOSHOジャパン所属 )
1)組立について
 まず、説明書を読みながら組立作業を開始したところ、サスアームの肉抜き加工シャーシ剛性一つ一つの部品の精度、その他諸々非常に細かいところまでよく考えられておりビックリしたのが第一印象です。 素組みの状態でもどこも加工等するところが見当たらなく誰にでもスムーズに組み立てることが可能なキットだと感心しました。

2)初走行について
 説明書通り(一部ダンパーピストン等の変更はしましたが)組み立てた後、今年の全日本会場であるフタババギートラクトにてシェイクダウンを行ったところ、まず車の軽さ及びトラクションの高さに驚きました。多分、シェイクダウンの段階でMP-777のタイムは上回っていたと思います。しかし、あまりにも車の動きがMP-777とは違い最初は少々戸惑いましたが慣れてくるにしたがって、コーナリングのクリッピングポイントが段々と奥の方に取れるようになりMP-9の旋回性能をフルに発揮しつつ、コーナー脱出時にも今までよりトラクションと高さを利用して思い切って握りこんでいける様になりました。 その日の最後には大分タイムの方も短縮できたと実感しました。

3)MP777とMP9の比較
 まずは、組立時にサスアーム等無加工での組立が可能なところが1番大きい要素です。そして、全てのビスがHEXに変わったことによりネジの頭がなめにくい(金井TOOLでの電動ドライバー用の2.5mm/2mmのビットを販売してくれることを希望します) 1つ1つの部品の精度、強度どれをとってもMP-777より上回っていると思いました。

4)MP9の良さレース等の実績
 オプションパーツが殆ど要らないと思える程の完成度の高さ。(もし自分がMP9にオプションパーツを入れるとすればメカポストぐらいだと思います)

少々、値段の方が他社に比べると高いような気がしますが最初からあの装備、あのクオリティーの高さ、そして走らせた時の感動を考えればレースに出ている人ならば絶対に納得できると思います。
※2008年9月現在

ウェイトバランス Kazuya Tanaka <田中 和哉> Japan / 日本

【IFMAR 1/8オフロード世界選手権】 ファイナリスト

チーム最年少ドライバー。
プライベーター時代から全日本選手権ではファイナルへ進出し、見事ワークスドライバーの座をゲット。
今年度の全日本選手権でも若さ溢れる走りでベスト10入りを果たす。
(チームKYOSHOジャパン所属 )
1)組立について
 組み立ては削るところも無く簡単に組めて、気をつけるのはブッシュの向きぐらい(左右同じに)

2)初走行について
 初走行では車が安定しすぎちゃって走らせづらいところもあったけど、今ではセットもだんだんと出てきてMP777とは比較にならないぐらい良く走ります。

3)MP777との比較及び、MP9の良さ
 MP777との比較ではMP9はリヤがくってよく曲がる。リヤが流れないのできれいなアールで曲がれるのとMP9の方がブレーキを弱めにかけた方がスピードを落とさずに速く曲がれる。(MP777だとスピードをしっかり落としてじゃないとリヤが流れちゃう)
あと今まではサスプレートを数種持ち歩いていたが今回のMP9はブッシュを持ち歩くだけなので荷物がちょっとコンパクトになる。

レースではまだ2、3回ぐらいしか使ってないけどアベレージラップは確実に上がると思います。
走行に集中できるので決勝時等でのミスする回数が減ります。
※2008年9月現在