ロックフォースをもっと楽しむために、オリジナルコースと作ってみよう!

ロッククローラー競技を楽しむには岩肌の斜面や急勾配など、場所が限られると思われる方も多いでしょう。でも、実は身近に有る、またはすぐに手に入る素材で誰でも専用のロックコースが作れるんです!!

ここでは、より本格的なコースを作り、ロックフォースをリアルな雰囲気で楽しむ為の、簡単で、比較的安価(総額2 万円程度)に自然の岩場にあるような岩を模したコースを作る方法をご紹介します。


●用意するもの
・空きダンボール箱 (大小さまざま大きさの物を用意)
・荷造りテープ (重ね貼りの出来るもの。)(クラフトテープ(紙ベースのテープ)は不可)
・両面テープ (麻布を固定するのに使用。カーペット用など粗面に適したものが良い)
・麻布 (コーヒー豆袋など目の詰まった物が良い。)(根巻用は目が粗く適さない。)
・新聞紙 (斜面の調整などに使用。)
・FRP 樹脂 硬化剤 (作例のサイズでFRP 樹脂4L を使用)
・塗料 (下地用:刷毛塗り塗料 仕上:スプレー塗料 その他:骨材(滑り止め))
・道工具類 (刷毛、カッター、鋏、など)
(これらは大手のホームセンターで入手可能です。 総額約 2 万円)


1 基礎作り

平たくしたダンボールをベースにしてダンボール箱を適当に並べ、荷造りテープで固定し岩の基礎を作る。
設置場所、作業場所(FRP 樹脂を使用するため換気が必要)などを考えてサイズを決める事を忘れないように。


2 斜面の調整

実際に走行可能なように箱の角部分を斜めにしたり、隅に新聞紙を丸めたものなどを詰める。
平均的な斜度や稜線、谷をイメージしながら作業する。


3 麻布でカバーする

麻布を両面テープで固定する。撓ませたり、張りをつけたりして変化を作る。



4 FRP 樹脂で固める

FRP 樹脂を塗布し固める。(換気に注意)
(FRP 樹脂の用法などは使用するFRP 樹脂の説明書を参照。)



5 塗装(下塗り)

樹脂の硬化後、下塗りをする。刷毛塗り塗料を使用。グリップを良くする為に骨材を混ぜると良い。
(骨材:塗料用滑り止めとして販売されているものが良い。)



6 塗装(仕上)

作例ではストーン調スプレー塗料を使用。
(何色か使って岩らしくする。)

  


7 完成

実作業時間は6 時間程度です。(FRP の硬化時間、塗料の乾燥時間などを除く。)

●楽しみ方

単純に偽岩を用意して上まで登るのであれば傾斜の緩い所を選んで走れば簡単です。ところがマーカーと呼ばれる物(テニスボールを半分に切ったものが良い)を置いてコースを設定する事で、難易度が増してきます。同じ岩でも、マーカーの置き方を換える事で何通りものコースを作る事が出来、飽きずに楽しむ事が可能になります。これがロッククローリングの楽しみ方です。

二つのマーカーの間を通過して行く。
車体に干渉する凸部やタイヤのグリップが効かない斜面があるので、適当に走ったのではクリアできません。


マーカー