WEB:
しかも優れた耐久性も自慢だそうですが。
東野:
この素晴らしい性能を、ずっと楽しんでいただきたい。小さいモデルはどうしても消耗が早いという風評があります。たしかに小さいほど素材的にも耐久性を確保しづらくなる。でもこの製品では開発初期から、耐久性の高さを目標にしていました。メタルギヤやメタルベアリングの採用、各パーツ構成の最適化、そして燃料タンクの構造にもこだわるなど、一見しただけではわからない部分にも妥協がありません。サーボにもメタルギヤ仕様のものを採用したほどです。小さいからこの程度で、といったところがないんです。レディセットですから余計に見えてこないんですが、分解していったら皆さん驚かれる事確実です。特に1/8バギーオーナーは声を上げる事でしょう。普通は小さくするためには省略する部分がたくさんあるんですが、この製品に限ってはそれは極力避けています。
WEB:
それゆえに1/8並のセッティングや発展性があるとか?
東野:
キングピンアングル、キャスター、トーイン&アウトといった基本調整箇所はいうに及ばず、各種ジオメトリーやミッションセット、ダンパーのセッティングなど、手を入れられる部分がたくさんあります。そのため、この製品で学んだセッティング技術は、ステップアップして1/8サイズモデルに移行した時にも活かせると思います。
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WEB:
最後にミニインファーノ09 のオーナーになられる方にアドバイスを。
東野:
シリオエンジンのパワーはスゴイものがありますが、それにも増してシャシー性能も高いですから、安心してドライビングが楽しめます。そのためにはまずエンジンをブレークインしてなじませてください。難しい事はありません。ニードルを絞りすぎず、エンストしない程度の濃い燃料の状態で、2、3タンク走らせましょう。そして徐々にニードルを絞ってパワーを出すようにしながら、次の2、3タンクでピークパワーまで持っていきます。1タンクごとに絞ってゆくわけです。ニードルセットがやりやすい設計を施していますので、ビギナーにも回転差を耳で簡単に聴き分けられるはずです。他には難しい事はありません。徐々にエンジンバギーに慣れていってください。そして仲間とのレースで実戦経験を積んでおきましょう。セッティング技術を体得してください。いつか来るレース参戦で、必ずいい成績が残せるようになってますよ。
<2006年9月インタビュー>
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