久々に京商さんのホームページをチェックしていたら、モニター募集の記事を見つけ、どうせダメもとだろうが締め切りぎりぎりで応募したのがきっかけでした。朗報の第一報は仕事中に来た息子からの一通のメールでした。「京商さんからなんか荷物届いたよ」んっなになに「荷物になんか書いてある?」即返事、息子「じ〜ぴ〜みにいんふぁ〜のもにた〜どうしたこうした」え〜いもどかしいので即電話。箱を開けたら、ちびっこいバギーカーみたいなのが入っているとのこと。「ラッキー、モニターに当たったんだ」ようやく事態をのみこみ、仕事そっちのけで家に帰りたいものの、あいにく本日は日直付きの勤務シフト。一日半お預けを喰らい、待望のご対面となりました。
「これだよ〜」と息子に箱をひょいと渡され、ひょい?「箱、小さっ」箱を開けて実車を見て感動!と同時にまた「小さっ」。でも真っ先にシリンダーヘッドに手を差し延べ、「ダミーじゃない、本物だぁ」ミニマムGPカーを確信し、早く走らせたい気持ちへと瞬時に切り換わっていきました。
さて、走行前までの準備ですが、レディセットとはいえ、基本的にマシンの細部までのチェックと各ビス類の締め付け点検及び増し締め。リンケージ類、ニードルの確認微調整を実施。大小のドライバーを駆使して、進めていった訳ですが、こんなに一台のマシンに小ドライバーを使ったのは初めてかもしれません。それだけ小さいです、スペースもタイトです。ドライバーをあてがうにも補機類の脱着が必要な所も結構あり、ギヤボックスなどもばらしてチェックしようかとも思いましたが、製作者を信じて(失礼)諦めました。また、小さくてもエンジンカー、ノーコンへの対処として工具箱に眠っていたフェイルセーフを追加で取り付けました。ちょうど極小のやつだったのですが、それでもタイトなインファーノには厳しく、スマートにラジオボックスに収めたかったのですがあえなく断念、モニターということもあり出来るだけオリジナルの外観は崩したくなかったので、なんとか標準っぽく設置しました。っていうかこの様にしか出来なかったというのが本当のところです。あとフューエルフィルターもです。なかなかインファーノの車格に見合う物が探せず、今回はこのままです。エンジン不調やトラブルを未然に防ぐためにも、早めに調達しようと思います。
受信機、送信機、プラグヒーター、スターターBOXのバッテリー充電を一通り済ませ、エンジン始動。そして走行へと移ります。近くの川原のラフロードへと移動し、走行準備。
燃料タンクに給油する手もなぜかプルプルと震えます。キャブへ燃料を送り込み(やっぱチョークポンプが付いていれば便利)、スターターへセット。押し付けてキュルルル〜ギュイーンギュイーン一発始動。うぉ〜っ、新車のエンジンカー初始動で一発始動は今までで初めての経験かもしれません。慣らしのニードル状態とはいえ、回転は思ったより安定して回っています。小排気量のエンジンなので、調整もシビア、回転も不安定であろうと予測していましたが、そんな不安も払拭できそうです。まだまだこれからなんでしょうが、本走行走り込みまで早くも期待がふくらみます。10タンク程の慣らしをということでしたが、6タンクで終了。なんなく慣らしを終え、充分に休息させ、いざ本走行へ。
初本走行にて、加速、最高速をチェック。第一感想「速い」し、加速もいい。エンジンのピックアップも良好です。まだニードルを絞りきっていないのにこの走りとは、これからの走りに本当に期待が持てます。慣らしを終え3回ほどの走行でのレポートになりますが、キビキビとした走りです。路面ギャップのショック吸収性も車格に見合った出来ですが、ちょっと路面を選ばざるを得ないかもしれません。コーナーリングに関しても曲がり過ぎずに良く曲がりますし、付属のハブ交換でキャスター角変更もこれからの楽しみの要素になりました。ただ車格が車格なので小さなギャップでもステアリングと姿勢に急激な挙動の変化が発生するのは否めません。でも豊富な付属パーツを使って、走りにどんな変化があるか次回のレポートまでに試してみたいと思います。しかしながらこれまで、小排気量エンジンはOSしか扱ったことがないのですが、他にもこんなに性能のいいエンジンがあるとは本当に世間知らずでした。スケールは小さくても後方排気にスライドキャブ、ライトグリーンのヒートシンクにはきちんとSIRIOの刻印がデザインされ、マシンのつくり、細部にいたるまで本物志向。マニア心をくすぐります。
最後に不慣れで初心者のようなレポートになってしまいましたが、これからじっくりと走り込み、次回へのレポートへと続けたいと思います。
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