用語集 A to Z




【Vテール】
水平、垂直尾翼が胴体に2枚取り付けられているのではなく、V字型でその両尾翼の役割を兼ねる形式のもの。

【ファンフライ】
大きな舵面と舵角をもち、曲技を楽しむ飛行機のこと。パワフルなエンジンやモーターを搭載し、半径の小さな宙返りやレートの速いロール、そしてトルクロールやコブラといった演技をこなすことができる。

【フィルム】
機体を被覆する際に用いるフィルム材のこと。フィルムの裏面にはノリがついており、アイロンなどで熱を加えることで貼ることができる。各種の色やデザインのものが市販されている。

【フィルム仕上げ】
バルサ材を組み上げて完成して生地完成の状態から、被覆用のフィルムを使って仕上げること。塗装と比べて軽量に機体を仕上げることができる。

【4ストローク】
4ストロークエンジンのこと。吸入・圧縮・爆発・排気という一連の作業を、4つの工程で行う。1回の爆発でクランクシャフトが2回転するので、2ストロークエンジンよりも実用回転数が低くなってしまうが、同回転域内での出力が大きいのが特徴。また構造が若干複雑になってしまうため、取り扱いが難しくなってしまうが、そのサウンドは実機と同じものになり、スケール機などで好んで搭載される。

【フォーポイントロール】
飛行機の行い曲技飛行のひとつ。1回転の水平ロールを4段階に分けて行い、90°ごとのポイントをそれぞれ一瞬保持する。途中のポイントを45°ずつ8つにわけて行う場合は、エイトポイントロールという。ナイフエッジの際のラダー操作と、背面姿勢時のエレベータの操作が必要となる。

【プッシャータイプ】
エンジンやモーターなどのパワーソースを、後方に搭載した機体のこと。機体。

【フューエルタンク】
機体に搭載する燃料タンクのこと。R/Cの場合樹脂製のものを使用することが多い。

【フライトシミュレーター】
実際の送信機を使いモニターに映るR/C飛行機を操縦するパソコンソフトのこと。多彩な機体と細かな設定を行うことができ、時間を問わず家の中で効果的なR/C飛行機のトレーニングを行うことができる。

【フライヤー】
送信機を握り、R/C飛行機やヘリコプターを飛ばす人のこと。

【プラグヒート】
グロープラグのフィラメントを赤熱させること。エンジンの調子やコンディションに合わせて温度の異なる数種類のものが発売されている。

【プラグレンチ】
シリンダーヘッドにグロープラグを着脱する時に使う工具。ぜひ工具箱にしのばせておきたい。

【ブラシレスモーター】
ブラシを持たないDCモーターのことで、モーター内部の永久磁石とコイルが反転する構造を持ち、モーター自体には整流する機能がないため、使用に際して専用のスピードコントローラーが必要になってくる。回転時に接触する箇所がないため、モーターそれぞれの個体差がなく、高回転で寿命が長いという特徴を持っている。

【フラッシュサーフェイス】
機体の表面を平滑にして、空気抵抗を低減させること。

【フラッター】
飛行機の主翼や胴体などから突然振動が発生し、その振幅が急激に大きくなる現象。機体の構造的な要因や飛行速度が増加したことによる空気力の増加がその原因で、最悪の場合、空中分解を起こすこともある。フィルムなどが剥がれて起きることも多い。

【フラットスピン】
一般的にスピンは、機首を斜め下に向け、降下しながら旋転するものだが、フラットスピンでは機首は下げず、両翼端を水平状態にしヨー方向だけの回転をするというもの。演技終了後、機体姿勢の回復は慣性により時間がかかることがあるので、十分な高度を確保したうえで行う必要がある。

【フラップ】
主翼の後縁部に取り付けられた高揚力装置のこと。下げ翼とも呼ばれる。フラプを下げることで、翼の最大揚力係数は大きくなり、離着陸時の機体速度を減らすことができる。また抗力も増加させるため、着陸距離も短くすることができる。スケール機での使用が多いが、スタント機ではエルロンにフラップの機能を持たせたフラッペロンが一般的だ。

【フラッペロン】
主翼のエルロンを左右それぞれの1つ以上のサーボで操作する場合、ミキシングにより、そのエルロンにフラップの機能を持たせてしまうこと。着陸時のエアブレーキとしても利用することができる。

【フリーフライト機】
模型飛行機のカテゴリーのひとつ。R/Cなどのように操作装置を持たず、ゴム動力や小さなエンジンやモーターでフライトし、一度手許を離れたら、後は機体任せになる。

【フルスクラッチ】
フルスクラッチビルドの略。キットのようにあらかじめ加工されたパーツを組み上げていくのではなく、設計図などから機体をすべて自分の手で作り上げていくもの。

【フルスロットル】
エンジン全開の状態のことで、送信機のスロットルスティックを、いっぱいにまで上げた状態のこと。

【フルファンクション】
送信機が超多機能であること。あるいは機体の操縦系統などが、フル装備されている状態のこと。

【フローティングマウント】
大型のスタント機に多く採用されているエンジン搭載の方式で、飛行機などのエンジンマウントに硬質ゴムなどを組み込み、始動時の振動を吸収する効果を持つ。

【フロート】
水上機の降着装置。舟型の浮きで、飛行機の形状により双フロート方式と単フロート方式がある。

【プロフィール機】
胴体部分が1枚の板で構成されたシンプルな構造をもつ飛行機のこと。製作も容易で比較的軽量だが、サーボなどメカ類の搭載に工夫が必要だ。

【プロペラピッチ】
プロペラが1回転した時に、飛行機が進む距離を表す数値のこと。この値を目安にして、エンジンの出力にあったサイズのプロペラを選ぶ。エンジン出力特性にあったサイズのプロペラを割り出す。

【プロポ】
デジタルプロポーショナルシステムの略称。一般的には送信機、受信機、サーボなどを含めて、プロポと呼ばれるが、慣習的に送信機のみを指す場合もある。

【プログレッシブ翼】
主翼の翼断面型が、根本と先端で異なるものに連続的に変化している翼。根本が準対称で、翼端で完全対称のものなどは、空力的ねじり下げ効果を狙ったプログレッシブ翼といえる。