通称“プロポ”と呼ばれるものは、操縦装置全体を示すもので、「プロポーショナル=比例する」という言葉を元にしています。送信機側を少しだけ操作すると舵も少しだけ、たくさん操作すると舵もたくさん動き、しかも操作した時間と同時に舵の動作も行う比例動作の装置ということから来たもので、「デジタルプロポーショナルシステム」と呼称されています。中でも高級タイプのPCM方式は送受信機の間もデジタル処理された信号を介したプロポーショナルシステムであり、これは人工衛星でも活用されている信頼度の高い技術を下敷きとした、先端的な工業製品だといっていいでしょう。さらに最近はデジタルサーボも登場し、後は受信機とサーボの間の情報のやり取りがデジタル化されれば、完全なデジタルシステムとして、ホビーの枠を超えた最先端のシステムと認識されることになるでしょう。
この比例制御が行えるおかげで、実物の操縦と変わらぬ感覚でR/Cモデルが制御出来るというわけです。そして比例制御という点が、いわゆる“トイラジ”と呼ばれるラジコンおもちゃと一線を画すところです。“トイラジ”は単純な左右一定動作のみの場合が多く、R/Cモデルのような操縦の妙味といったフィーリングを味わうことが出来ません。
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